こんにちは!
Piece of Syriaスタッフの鈴木のどかです。
前回のブログでは、今年3月にシリアに開園した「SAKURA幼稚園」に込められた想いについてお伝えしました。
現在、SAKURA幼稚園には、園長、5名の先生、ソーシャルワーカー、そして清掃員の計8名の職員が働いています。
幼稚園が開園してから、子どもたちが楽しそうに学び、遊ぶ様子をこれまでお伝えしてきましたが、実はその背景には先生たちの奮闘がありました。
本日は、そんな先生からのメッセージをご紹介したいと思います。
「実は生徒たちは最初、幼稚園に行くのが好きではありませんでした。家で勉強もせず、何もしたくない生徒が多かったんです。特に最初の週は、両親から離れるのが悲しくて、生徒たちはずっと泣いていました。
しかし、職員みんなでこの問題に対処するため、楽しい話をしたり、レクリエーション活動をしたりしながら、子どもたちに幼稚園を楽しんでもらえるように工夫を重ねました。そして今では、子どもたちは幼稚園を愛し、勉強を楽しみに、帰らずにもっとここに居たいとさえ思ってくれるようになりました。幼稚園に通う子ども達の表情が変化し、たくさんの笑顔を見せてくれるようになったことが本当に嬉しいです。皆さんのご支援に心から感謝しています。」
SAKURA幼稚園 Hamida Thanaa先生
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戦争を経験した子ども達は、心理的ダメージを負っています。私たちの幼稚園の話ではありませんが、学校が爆撃の被害にあったことで学校=怖い場所だと認識してしまっている子どもたちもいるそうです。
ですから、まずは子ども達に幼稚園が安心できる場所だと感じてもらうことが、何よりも大切なスタートになります。
子ども達が幼稚園に行きたくなるようにするために、教室の設備を整えたり、通園バスの中でアニメを見せたり、先生たちは様々な工夫を凝らしてくれています。
▲通園バスの中の様子。子どもたちは安全にリラックスして通園することが出来ています。
皆様がPiece of Syriaに届けてくださったご寄付は、先生たちのお給料にも使わせていただいています。
SAKURA幼稚園のあるシリア北部のアレッポは、現在自治区のような状況にあり、公共サービスが行き届いていません。それゆえ、公立学校の先生たちへの給与が届いていない状態です。それでも、「子ども達は未来だから」と無給で働く先生もいますが、家族を養うために離職することも少なくありません。
安定的に給与を届けることは、「家族のご飯をどうしよう」ではなく、「明日より良い教育を届けるにはどうしよう」と考えられるという、教育の質の向上にもつながります。
さらに、給与を届けることで地域経済に貢献することもできます。
以上の理由から、私たちは先生たちへ給与を届けることが優先課題だと考えています。
先生たちへの給与を安定的に届け、子どもたちに質の高い教育を受けてもらうために、Piece of Syriaでは5月5日(こどもの日)までの期間限定でパートナー会員様(月額支援)を募集するキャンペーンを行っています。目標は200名。現在、〇〇名の方に会員になっていただきました!
新たにパートナー会員になってくださった方、増額支援をしてくださった方には、シリアのハーブティーやオリジナルポストカードをプレゼントいたします。この機会に、#シリアの未来 を支える仲間になりませんか?
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
Piece of Syria スタッフ
鈴木のどか
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