みなさんこんにちは!Piece of Syriaスタッフのけいじゅです。
先月の3月26日(土)現地パートナー団体代表のウサマ氏より、現地の事業報告会が行われました。
イベントには、昨年度130%達成し200名以上の方々から支援していただいたクラウドファンディング、パートナー会員様、先月JAMMINのコラボグッズを購入支援をされた方々を中心にご参加していただきました。
イベント終了後は、個別でご連絡をいただいたり、継続的にシリアを応援するためにパートナー会員(月額支援)になった方々もいらっしゃりと、本当にありがとうございます。
SNSなどでも、イベントの感想発信をありがとうございました!
観覧させていただきました。実際の現地の様子や、子どもたちの様子を見ることができて本当によかったです。 https://t.co/vy7lmJ6p5n
— ゆうひ (@yuuhi_40) March 26, 2022
今日は、シリアの事業報告会のSAKURA幼稚園の一部様子をお届けします。
どうぞご一読ください〜!
Piece of Syria現地パートナー/A Little Help is Enough代表
Education Without Border教育プロジェクトマネージャー
元英語教師で、アレッポ大学 英語学科卒業。在学中、日本語を学ぶ。卒業後、小中高それぞれの学校で英語教師として働いたのち、A Little Help is Enoughを立ち上げ、戦争の影響で教育を受けられなくなった子ども達への支援を始める。時に私財を投げ打って活動する姿に感銘を受けたPiece of Syriaと、2016年から協力関係を結ぶ。トルコでは、Education Without Borderの教育プロジェクトマネージャーとして、同団体にてトルコのシリア難民向けの補習校も支援を担当している。
▼見逃し配信はこちら(YouTube)から
SAKURA幼稚園は、シリア北西部にあるアレッポに位置しています。
この地域は、比較的、安定した治安状況にあります。そのため、この地域に安全を求め、他の地域から避難してきた人々が多くいます。
避難先として人口が増えるため、子ども達の数も増え、学校などが不足します。
そうした教育ニーズに加え、教育の質の高さから、SAKURA幼稚園には、たくさんの入園希望者が集まっています。
現在105名の園児を受け入れていますが、まだまだ多くの待機児童がいるのが現状です。
そして幼稚園にある地域では、現地では経済的な貧困と交通の問題があります。
経済制裁、避難により増える人口などの影響で物価の高騰が加速しており、生活費をまかなうことは簡単ではありません。
また、この地域には主に農業以外の仕事が少なく、より高い収入を求めて都市部まで働きに行く必要がありますが、公共交通機関がなくタクシーや自家用車を使うため、交通費が多くかかっていまいます。
(※団体注:この地域では自治区のような状況にあり、公的なサービスが行き届いていません。そのため、先生の給与がないといった状況の他、公共の交通機関もない状態にあります。)
SAKURA幼稚園では、皆様のご寄付のおかげで、子どもたちは質の高い教育を無料で教育を受けることができています。
現地スタッフが受け入れの際に基準を設けて審査をすることで、経済的に厳しい家庭の子どもも幼稚園に通えるよう、受け入れの公平性に配慮しています。
現在、4歳〜6歳の105名の子どもたちが幼稚園に通っています。
授業では、アラビア語、算数、英語の授業と、特別活動・心理社会的ケアを実施しています。
特別活動では、お絵描きをするセッション、植物を育てるセッション、水遊びをするセッションなどを行なっています。
▼お絵かきセッションの様子
戦争でトラウマなど精神に負担が関わった子どもへの状況把握と改善のため、専門の社会心理的ケア職員が1名常駐して、カウンセリングなど心理社会的ケアも行なっています。
さらに特別な支援が必要な場合は、外部の専門的な施設に繋ぐ対応もしています。
今回の皆様のご支援で、現地に子ども達用の通園バスを送ることができました。
この地域には公共のバスがなく、保護者は交通費やタクシー等を負担して子どもを通園させなくてはいけませんでしたが、現在は無料で送り届けることができています。
また、子ども達はアニメなどを見ながらリラックスして楽しく通園することができています。
つまり、安心できる施設を作っただけではなく、安心できる通園路も作ることができたのです。
ご支援者さまのお名前を乗せた黄色い通園バスは、今日も子どもたちを乗せて街を走っています。
実際に、現地の先生方からも感謝のお礼の声が届いています。
「子どもたちの様子は、SAKURA幼稚園をひらけたことで、明らかに笑顔が増え明るい雰囲気の子が多くなりました。皆さまのご支援にとても感謝しております。」
また、子どもたちからも「日本の皆さん、幼稚園を作ってくれて、そしておもちゃのプレゼントをしてくれてありがとうございます。」と嬉しい言葉ももらいました!
現地では、校長が1名、教員が5名、心理社会的ケア職員が1名、お掃除担当が1名の合計8名が現場で尽力を尽くしてくれています。
現地パートナー団体代表のウサマ氏にはとても大きな夢があります。
それは、シリア全土に渡り、質の高い幼稚園の教育を展開していくことです。
「教育は未来を創り出すことであり、多くの子ども達の教育の機会が奪われてしまったことの悲しみは、とても言葉では表せません。だからこそ、新しく創り出す必要があります。」とウサマ氏は話します。
このSAKURA幼稚園は、すでに地域でかなり高い評価を受けています。
しかし、受け入れ人数に限界があるため、受け入れ児童には限りがあります。
そこで、より多くの子どもを高い質の教育で受け入れるために、先生への給与を増額しシフトを増やし、設備の整備や規模の拡大をしていきたいと考えています。
そのため、これからも皆様の継続的なご支援が必要です。
幼稚園で学んだことが未来を作る土台となり、小・中・高校などの学校教育にスムーズに子どもたちが歩めるように、ウサマ氏とPiece of Syriaは活動を続けていきます。
ここまでレビューを読んでいただき、ありがとうございました!
ぜひ、ウサマ氏の想いが、少しでもあなた様に届いて、一緒にシリアの未来を作る仲間になっていただけたらと思います。
Piece of Syriaは、現在新たに100名のシリアの子どもたちが教育を受けられるために、パートナー会員様(月額支援)を募集するキャンペーンを行なっています。
毎月1,000円より、シリア国内の幼稚園やトルコの補習校で学ぶ子ども達の支援をすることができます。
現在新たにパートナー会員になってくださったり、増額支援をしてくださった方には、限定でシリアのハーブティーやオリジナルポストカードを5月5日までの期間限定でプレゼントいたします。
▼詳細はこちら!
https://piece-of-syria.org/news/event/mirai2022.html
また、4月29日(金)19:00-21:00にて、「シリア・アラブの春顛末記」・Yahoo!ニュース で、シリア情報を発信し続けていらっしゃる青山弘之教授をお招きし、一から学べるシリア情勢を解説いたします。
ウクライナ危機の中で改めて注目されている、戦争から11年が経つシリア。
平和のために、僕たちがシリアの人たちから学べることとはーーー。
こちらも、多くの方のご参加をお待ちしております、どうぞよろしくお願いいたします!
▼詳細はこちら
━━━━━━━━━━━━━━━━
#シリアの未来 を考える。新たに100名のシリアの子どもたちが教育を受けられるために、
Piece of Syriaは現在パートナー会員様(月額支援)を募集するキャンペーンを行なっています。
【期間】5月5日(木)こどもの日まで
【目標】200名
【詳細】https://piece-of-syria.org/news/event/mirai2022.html
━━━━━━━━━━━━━━━━