みなさん、こんにちは!
Piece of Syriaスタッフの鈴木のどかです。
すっかり春の陽気となった今日この頃ですね。皆さん、今年の桜は存分に楽しまれたでしょうか。エルサレム駐在から帰国したばかりの私は先日、遅咲きの桜を見に行きました。
儚く移り変わるものを大切にする日本の文化を感じ、やっぱり私は日本人だなぁと実感しました。
さて、昨年のクラウドファンディングでいただいたご支援を元に、シリアに開園した幼稚園は「SAKURA幼稚園」と名付けられています。
なぜ、桜なのでしょうか。本日は、この幼稚園に込められた想いについてお伝えしたいと思います。
▲シリアのダマスカスに咲いた桜(2022年)
この「SAKURA幼稚園」という名前は、Piece of Syriaの現地パートナー団体・教育プロジェクトマネージャーのウサマ氏によって付けられました。ウサマ氏は、シリアの戦争が始まる前、アレッポ大学在学中に日本文化を学ぶコミュニティーに参加して、日本語や日本文化に親しんでいたといいます。
なかでも印象深かったのが、生け花だったそうです。
そこで出会った、日本文化の象徴としての桜の花。
心を落ち着かせ、開放された気分になれるその言葉の響きや情緒に惹かれました。
新たに幼稚園を開園する運びとなった時、そんな記憶からウサマ氏が提案したのが、「SAKURA幼稚園」という名前でした。
これから開園する幼稚園は、ただ「受け入れる生徒数を増やす」だけでなく、「教育の質」にもこだわっていきたい。そのために、子どもたち以上に大人も学び続ける必要があると考え、その一つが 日本の戦後復興からの学びでした。
第二次世界大戦後、焼け野原となった日本は、「もう戦争は繰り返さない」という平和への思いを刻み、教育に力を入れ、若い世代が国を発展させていきました。
幼稚園に通う子どもたちにも、教育を通して平和を実現した日本のストーリーを伝えていきたい。心の平和を感じながら、未来を作る世代を養っていきたい。そのような思いから、日本の「桜」と名付けた幼稚園を作りました。
今では、このSAKURA幼稚園に多くの園児が集まり、桜の花のように美しい笑い声や笑顔が咲いています。
▲SAKURA幼稚園の壁に描かれる桜
〇Piece of Syriaでは、パートナー会員を募集しています!
そんなSAKURA幼稚園は、教育の質や地域のニーズの高まりから、入園希望が殺到しています。
現在105名の園児を受け入れていますが、まだまだ多くの待機児童がいる状況です。
より多くの児童を受け入れるために、先生の給与を増額してシフトを増やすことや、学習環境を整備し幼稚園の規模を拡大することが必要です。
目標として、新しく100名の子ども達が幼稚園に通い、質の高い教育を受けられるようにするために、Piece of Syriaはパートナー会員様(月額支援)を募集するキャンペーンを行っています。
新たにパートナー会員になってくださった方、増額支援をしてくださった方には、5月5日(こどもの日)までの期間限定でシリアのハーブティーやオリジナルポストカードをプレゼントさせていただきます。
▼詳細はこちら!
https://piece-of-syria.org/news/event/mirai2022.html
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
一人でも多くの方と一緒に、これからのシリアの未来を応援していくことができれば幸いです。
Piece of Syria スタッフ
鈴木のどか
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〇イベント情報
青山先生のやさしいシリア解説 一から分かるシリア情勢入門
~宗教・政治から見る平和と戦争~