シリアのピース

「食卓に隙間があると落ち着かない」って本当? シリア人に聞いてみた!

こんにちは。Piece of Syriaスタッフの莉奈です。

シリアの人たちは、とにかくお客さんを大切にするとよく言われます。

でも、その「おもてなし」の形は、日本とはまた少し違うかもしれません。

料理や食べ方には、その土地ならではの文化が息づいています。

食卓にはどんな料理が並ぶのか?
食事にはどんなマナーがあるのか?
そして、現地ではどんな食べ方が親しまれているのか?

今回は、『スマック シリアからのレシピと物語』の著者アナス・アタッシさんに、シリアの食文化のあれこれについて聞いてみました!

シリアの食文化を少しのぞいてみましょう~。

おもてなし文化が詰まった、シリアの食卓あるある

Q.食卓に大量の料理を並べること自体がおもてなしの表れなの?

A.ええ、その通り!
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シリアでは、ホストは食卓を文字通り“山盛り”にしたいと考えます。皆が食べきれないほどの量の料理を並べます。

「ちょうどいい」量だけを出すことは、むしろ少し「ケチ」だと受け取られてしまうことさえあるのです。

これはすべて「カラム(karam)」という概念に結びついています。

カラムは、「寛大さ」を意味し、シリアやレバント文化全体において非常に重要視されている美徳の一つ。親切心や、気前の良さを表します。

Q. じゃあ、食卓に隙間があると、シリア人はソワソワしちゃう?

A. いっぱいに見えるかどうかは重要だね!
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東地中海では、ペルシャ語の「味わうこと」に由来する「メゼ(Meze)」と呼ばれる小皿料理を楽しむ文化があります。

人々は、このたくさんの小さなメゼの皿をあちこちに並べます。

そしてこの視覚的な豊かさこそが、おもてなしの一部なのです!

たとえ実際には十分な量があっても、食卓に空きスペースがあると、ホストが手を抜いたように感じてしまうことがありますね。

Q. 「料理を一口だけ残すのが礼儀」と言われることもあるけれど……?

A. 昔はそうだったけれど……

昔からの考えでは、一口残すことは「十分に食べられた」こと、そして「ホストが気前が良かった」ことを示すものでした。

お皿を空にしてしまうと、「まだお腹が空いている」や、「量が足りなかった」という印象を与えてしまう恐れがあったのです。

しかし、若い世代や都会に住む人々の多くは、食べ物を無駄にしたくないという理由もあって、もはや「一口残す」というルールをあまり守らなくなっています

そのため、これは実際に存在する習慣ではありますが、時とともにその厳格さが薄れつつあると言えると思います。

それより今の食文化として特徴的なのは、ホストが「もういい」と言う間もなく、絶えず料理を勧めてきたり、お皿に追加で盛り付けたりしてくることですね!

日本人にはちょっと意外?シリアならではの食べ方

Q. 「フライドポテトをパンに挟んで食べる」のは珍しくない?

A. みんな大好き!
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サンドイッチにフライドポテトを挟むのはごく普通のこと。

「シャワルマ」(味つけした肉を金属の串に刺し、回転させながら焼いた料理)のラップにもよく入っています。

フライドポテトとソースだけのサンドイッチだってあって、みんな大好き!別に変なことじゃないと思います。

Q. じゃあ「スイカとホワイトチーズを一緒に食べる」のも本当? 日本だとあまりピンとこないけれど……

A. 夏の定番料理ですね!

確かにその食べ方はします。

スイカに塩気のきいたホワイトチーズとパンを添えれば、夏の定番の軽食のできあがり!

甘じょっぱい組み合わせこそが、この料理の醍醐味なんですよ。

Q. 他にもシリアでは当たり前だけれど、日本人には新鮮な料理や食べ方ってある?

A. 

•⁠  ⁠キッベ・ナイエ

生の子羊肉または牛肉をブルグルやスパイスと混ぜ合わせ、生で食べる料理。実は、非常に人気のある料理なんですよ!

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•⁠ ⁠ ⁠フル(ソラマメ)、フムス、ファッテを組み合わせた朝食

オリーブオイルを添えた、風味豊かでボリュームのある朝食を、朝一番にいただきます。

•⁠  ⁠信じられないほど甘いお茶(通常はミント入り)

その一方、結婚式や葬儀などの場では苦味のあるアラビアコーヒーが振る舞われるんです。

•⁠  ⁠マハシー

ズッキーニやナス、ブドウの葉に米や肉を詰めて煮込む、家庭料理の定番です。

他にも、以下のような食べ方は、もしかしたら驚く人もいるかもしれません。

⁠•⁠  フォークを使う代わりに、パンを食器代わりにして、食べ物をすくって食べる。
•⁠  ⁠朝食では、チーズにジャムやハラワ(ハルヴァ)といった甘いものを合わせる。
•⁠  ⁠各自に盛り付けられた料理ではなく、食卓の中央に置かれた料理を皆で分け合って食べる。

***

食文化は、その土地で暮らす人たちの価値観や歴史が詰まったもの。

シリアの食べきれないほどの料理を並べるおもてなしも、スイカとチーズを一緒に味わう習慣も、そこに暮らす人たちにとってはごく自然なことなんですね。

私たちが当たり前だと思っている日本の食文化が海外の人には新鮮に映るように、シリアの食卓にもたくさんの発見があります!

皆さんにもぜひ、シリアの食文化を体験してみていただきたいです。

シリアの食文化を実際に味わってみませんか?

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今回ご紹介した食卓の習慣や料理について、「実際に食べてみたい」「もっと知りたい」と思った方もいるかもしれません。

そんな方にぴったりのイベントがあります!

Piece of Syriaでは、7月18日(土)にシリア料理を親子で体験できるイベントを開催します!!

講師は、シリア・アレッポ出身のJenny先生。アルメニアにルーツを持ち、日本でシリア・アルメニアの文化、家庭料理を伝える活動をされています。

当日は、料理づくりだけでなく、シリアの暮らしや文化について学べるクイズや交流タイムもご用意!

記事では紹介しきれなかった食文化や日々の暮らしについて、ぜひJenny先生に直接聞いてみてください!

【開催概要】

・日時:2026年7月18日(土) 13:30〜16:30
・場所:高津市民館   11階 料理室(溝の口駅直結・マルイ11階)川崎市高津区溝口1-4-1ノクティプラザ2

・詳細https://piece-of-syria.org/news/event/20260608.html

参加申込みはこちらから

【Piece of Syriaとは】


「シリアをまた行きたい国にする」ことを目指し、2016年に設立し、2021年にNPO法人化した、教育支援・平和教育を実施するシリア支援団体です。

シリアと聞くと「戦争」「危険」「難民」というイメージを持つ方は多くいるかと思います。しかし、2011年3月に戦争が始まる以前は、医療・教育は無料で、治安も日本以上に良く、昼の2時まで働けば家族10人が暮らせる豊かな日常がありました。シリアの人たちのおもてなしは旅人には有名で、歴史ある遺跡とともに非常に人気の旅行先でもありました。

Piece of Syriaは、今ある課題だけでなく、本来シリアが持っていた魅力も含めて伝えること、そして長い戦争からの復興・平和構築の主体である子ども達が基礎教育を受けることで、シリアが平和になり、また魅力的で行きたくなる国となることを目指しています。

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