皆さんは、「リトル・アマル」を知っていますか?
■自己紹介
こんにちは!この度、学生ボランティアとしてPiece of Syriaに加入した須藤健(すどうけん)です。今年の4月に高校三年生になり、体育祭の応援団などのいろんなことにチャレンジしています。Piece of Syriaの活動にボランティアとして参加することもその挑戦の一つです。
これから僕は、シリアにまつわる気になる海外メディアの記事をご紹介していきます。
今回のように、英語のニュースや記事を見て、コラムにまとめて発信することもその挑戦の一つです。
一年間カナダに留学していたので、英語に対する抵抗はあまりありません。その英語力を少しでも役立てていけるように、日本のメディアではあまり報道されていない、英語のニュースや記事をコラムにまとめて発信していきたいと思います。
■リトル・アマルとは?
皆さんは、「リトル・アマル」を知っていますか?「リトル・アマル」というのは、お母さんと生き別れたシリア難民の10歳の女の子を表現していて、お母さんを探しながら世界中を旅しているというストーリーの、大きさが3.5mもある巨大な操り人形です。
とても大きな人形なので、動かすには両腕に一人、両足に一人、顔に一人で計3人もの人形使いが必要になります。彼女は2021年の7月にシリアとトルコの国境を出発し、世界各国を巡っていて、現在、アメリカのニューヨーク、イギリスのロンドンなどの16カ国160の街や都市を訪れました。
リトル・アマルの旅はThe Walk Productionsという非営利団体が中心になって行っています。
■彼女の旅の意味
彼女が世界に発信しているメッセージは "don't forget about us” (私たちを忘れないで)です。
The WalkのプロデューサーであるDavid Ranさんは「難民の子供達は存在が知られていないため、難民の中で最も弱い立場にあります。彼らが最初に必要にしているのは彼らが存在していることを世界中の人に知ってもらうことなのです。」と述べています。
また、アーティスティックディレクターのAmir Nizar Zuabiさんは「The Walkの目的は、難民の悲惨な状況だけでなく、その可能性を強調することだ。」と述べています。
■彼女の次の目的地
リトル・アマルの次の目的地は北アイルランドの首都であるベルファストで、5月16日と5月17日に見れるそうです。少し遠いですが、リトル・アマルを見てみたいという方は是非行ってみてください!
■世界の難民の現状
UNHCRによると、2023年時点で、紛争や迫害で故郷を追われている人は約1.1億人(https://www.unhcr.org/refugee-statistics/)、そのうちの4割以上が18歳未満だそうです。難民の子供達の存在を知ってもらい、地位を向上させることなどがリトル・アマルのプロジェクトの目的です。
世界では今現在も多くの争いが勃発していて、その結果として、多くの人が住む場所を追われ、難民として避難している現実があります。特にシリアは難民がとても多く、その数は未だに501万人(https://data.unhcr.org/en/situations/syria)ほどです。リトル・アマルの「アマル」というのはアラビア語で「希望」という意味です。難民の子供達がアマルを抱けるような世界にするために、私たちはそうした現実や彼らの存在を忘れることなく過ごしていくことが大切なのかもしれません。
そして、Piece of Syriaは、そんな難民の子どもたちが、将来の希望を描けるようになるために、手助けの一つとして教育支援を行っています。以下のリンクからサポートいただけます。
■「パートナー会員募集キャンペーン2024」実施中
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