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【#寄付とわたし】冬の感謝月間に伝えたい寄付にまつわるエピソード①

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「気持ちを託す」というのはこういうことか、と初めて実感できた寄付体験でした

私が生まれ育った街には、太平洋に面した長くて広い海岸があって、そこへアカウミガメが毎年産卵をしに来ます。私にとって、海やウミガメは幼少期から身近な存在でした。小学校の時は、毎年遠足で海岸のごみ拾いをし、保護されたウミガメの卵から生まれた子ガメの放流をした経験が、とても印象的な楽しい記憶として残っていました。

進学を機に地元を離れ、色々な国の課題に関心を持って頭をつっこみ、こうしてシリアの活動にも関わるようになり、色々な想いを抱えつつ10年の月日が流れて再び地元に戻ってきました。一度外に出ると、自分がずっと暮らしていた街を違った視点で見ることができるようになりました。たくさんの良さを見つけられた一方で、それまであまり気に留めていなかった課題が気になるようにもなりました。その一つが、ウミガメの問題でした

環境破壊や開発によって、ウミガメの数が減少していました。今特に、海岸の側に巨大な野球場が建設される予定が進行していて、産卵地が危機に晒されていることを知りました。建設予定地は私の地元、まさに自分事です。そんな未来は絶対に嫌だと思い、何かに突き動かされるように、ウミガメの保護団体へ寄付を始めました。
「気持ちを託す」というのはこういうことか、と初めて実感できた寄付体験でした。

アカウミガメというのは、自分が卵から孵った海岸から、黒潮に乗り、太平洋をぐるっと旅して、約20年後に自分が生まれた海岸に戻ってきて産卵をするそうです。私が小学生の時に放流した子ガメは、無事であればそろそろ戻ってくる頃なんです。

戦争や貧困や環境問題や、世界中には解決すべき課題が途方もないスケールでありますが、それぞれがまずは「自分事」と思えるような縁のあるところに、出来る範囲で関わることが、世界を少しずつ良くしていくのだろうなと思っています。

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Piece of Syriaでは、寄付月間の12月を【冬の感謝月間】と位置づけ、 SNSやブログなどで、現地のスタッフや子ども達、日本で活動するスタッフからの 感謝の想いを皆様に届けさせていただきます!

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