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【本音トーク!~Piece of Syriaを支えるスタッフたちに迫る~】第2弾・後編

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皆さんこんにちは!Piece of Syriaインターンの岡田です。

今回は『本音トーク!~Piece of Syriaを支えるスタッフたちに迫る~』シリーズ第2弾の後編をお届けします!

 

Piece of Syriaのファンドレイジングマネージャー・島彰浩(しま・あきひろ)さんにインタビューを行っているこの第2弾。

前編では、島さんが国際協力の世界に飛び込んだきっかけやPiece of Syriaでの活動に懸ける思いをフィーチャーしました。

 

今回お送りする後編では、島さんがPiece of Syriaを活動の場所に選んだ理由や、「教育支援」について感じることなどに焦点を当てていきます。

 

今回のインタビューはインスタライブを通して実施されました。ご視聴くださった皆様、ありがとうございます!

 

それでは、後編をどうぞ!

 

 

(岡田)

これまでアフリカ地域を中心に関わってこられた島さん。

中東地域に目を向けたのは、この地域ならではの難しさに挑戦できること、そしてその活動を通して、少しでも平和への道筋を構築できることに大きな価値を感じたから、とおっしゃっていました。
 
では、そんな島さんにとって、今Piece of Syriaの活動を通して携わっている「教育支援」とは何か、ズバリ言い表すとなんでしょう?

 

(島)

ははは、ありがとうございます。その質問は激ムズですね(笑)

 

そうですね、教育支援については独自の大変さがあると思っています。大学院時代の教授に言われて今でも印象に残っている言葉として、「教育は毒にも薬にもなる」というものがあります。

 

教育によって人を洗脳し争いに差し向けることもできる、ということであり、それを認識しているからこそ軽い気持ちで教育支援に関わるべきでない部分があると思っています。

 

Piece of Syriaが行っている教育支援を見てみると、「対立構造を生まないようにする」という点をパートナー団体と共に非常に大事にしているのが分かります。私が感じる教育の「危うさ」は、こういった配慮のおかげで排除されていき、未来を担う子どもたちを対立構造に巻き込まないようにするサイクルができていると実感しています。

 

こういった活動を通してシリアをまた行きたい国にすることを目指しているのは、私がPiece of Syriaに感じるとても大きな魅力のひとつです。

 

(岡田)

深いお話、ありがとうございます。

ということは、島さんにとって教育支援とは、毒にも薬にもなり得る、ある意味危うい要素を含んだ「教育」を確実に「薬」として届けられる活動、ということですね。

ありがとうございます。勉強になりました!

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ケニアの農村で平和教育調査を実施している、院生時代の島さん)

 

(岡田)

今後もPiece of Syriaは新しいことに挑戦していくことと思います。

Piece of Syriaの今後の事業の展開や、そこに島さんが感じている思いなどはありますか?

 

(島)

Piece of Syriaは設立当初から教育に焦点を当てて活動してきました。

なぜ「教育」なのか、もう一度振り返ってみると、シリアという国の根幹を今後創っていく子どもたちのため、教育への大きなニーズが存在する、という理由でした。

 

現在、「シリアをまた行きたい国にする」という当団体のビジョンに対して、新たなアプローチをしようとしています。それが、「文化事業」です。

なぜ「文化」という側面からシリアにアプローチしようとしているのか、その理由は2つあります。

 

1つは、戦争が奪っていく数々のものの中に、文化が大きな要素として含まれるからです。

戦争の過程の中で文化がないがしろにされてしまったり、シリアを知らずトルコで生まれ育った子供たちの中で母国への関心が薄れていく現実があります。

 

戦争が文化を破壊するのであれば、シリアの文化を守り、取り戻す活動をすれば、教育とは別の平和に対するアプローチができるのではないかと考えています。私たちが最終的に目指すゴールである、「シリアをまた行きたい国にする」という点を達成するには、まず行ける状態にしないといけません。

 

そして、誰にとって「行きたい」国にするのか、という点を考えると、シリアの人たち自身が行きたい、祖国に戻りたい、と思える環境を創らなければなりません。

加えて、文化について発信することは、シリア以外の国の人たちにもシリアに行きたいと思ってもらえる大事な一歩です。私たちは、これらのゴールを文化事業を通して実現したいと思っています。

 

6月にトルコへ出張に行ったスタッフたちも、何かできることがないかとアンテナを張り巡らせてきました。

 

個人的な思いとしては、NGOの中でも「文化」を活用して平和にアプローチするのはなかなか珍しいアプローチだと感じています。単純な現場での支援だけでなく、文化を用いた支援の方法を新しく構築することで、新たな方法を社会に提供できるのではないか、と考えています。

 

平和を創ることは、人類がずっと目指してきたけれど達成できずにいることでした。

だからこそ、新しいアプローチを提供することが私たちの挑戦だと思いますし、そこに関われることが僕自身嬉しいことだな、と思っています。

 

(岡田)

なるほど、ありがとうございます。

 

文化が平和の礎となる、というのは私も新しい視点だと思っています。というのも、自分は逆のような考えでいたんです。平和な状態があるからこそ文化がその上に構築されていく、というイメージを持っていて…。

 

ただ、島さんのお話を聞いて、今あるものが失われること、現地の人びとのパーソナリティを構築してきたようなものが失われることが戦争や大きな災害の結果であること。

 

そして、今あるものを守ろうと内からも外からも働きかけることで、今の状態を維持したい、更によくしたい、という人々の思いに繋がって、平和への行動を呼び起こすのだろう、という新しい視野を獲得できました。

 

 

こういったPiece of Syriaの新しい挑戦、事業は今後も続いていきます。

Piece of Syriaでは、この道のりを共に歩んでくださるパートナー会員の方を募集しています!

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Piece of Syriaでは、様々な背景や思いを持ったスタッフたちが共通のゴールに向かって活動しています。

私たちと共に平和を目指してくださる方をお待ちしております!

 

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