こんにちは!スタッフの鈴木のどかです。
Piece of Syria設立時からの現地パートナーである、シリア人スタッフのウサマがこの度、初来日中です!
アレッポ出身で、戦争が起きて難民としてトルコへ逃れたウサマは、教育の重要性を何よりも感じて、現地教育NGOのプロジェクトマネージャーとして働きながら、シリア国内への教育支援をPiece of Syriaと共に行ってきました。
この度、世界の人びとのためのJICA基金 の助成を受け、念願の初来日を果たすことが出来ました。
生徒さんとご挨拶!
終わらない質問タイム!保護者の方や先生方からもたくさんの質問いただきました!
子どもたちからの質問は、
「シリアは民主制ですか?」
「どうして学校を作ろうと思ったんですか?」
「なせ戦争が終わらないんですか?」
といったものから、
「日本へはなんの飛行機で来ましたか?」
「シリアのご飯で何が一番好きですか?」
「好きなゲームはなんですか?」
といったものまで、様々!
また、ウサマから瀬戸SOLANの先生方へは、
「教員と保護者のコミュニケーションを円滑にするために工夫していることはありますか?」
「授業は、カリキュラムに沿う部分と、教員自らの工夫を凝らす部分とのバランスはどのように取っていますか?」
などプラクティカルな質問をし、具体的な学びを得ていました。
プレゼンテーションの後は、子どもたちからサイン攻めに!
授業が終わり、児童が帰った後は、先生方とウサマの振り返りのミーティング。
瀬戸SOLAN小学校の教育が素晴らしいことは分かったものの、シリアには同じような専門性を持った先生がどこにでもいるわけもなく、設備や学習環境ももちろん異なります。どうにか、シリアに持ち帰れるヒントはないか・・・。
シリアでは、長年カリキュラムのアップデートがされておらず、児童中心型学習にはまだ遠い環境にあります。
生徒自ら考えるスキルを身に付けてもらうために、どのようなことから始めたらよいのだろうか。
それを指導する教員にも、まずは知識をつけてもらわなくてはならない・・・。
実際に使われている、ツールや動画教材を見せていただきながら、先生が素晴らしいアイデアを思いついてくださいました!
瀬戸SOLAN小学校で、子ども達が「考えるためのメソッド」として用いているチャートを、小学校の子ども達が授業の一環として、シリアの子ども達に動画で伝授するというもの。
新たなプロジェクトが早速生まれました!
子ども達向けに急遽、メッセージ動画を撮りました。
”「考えるわざ」を、シリアの子どもたちのために教えてほしいんです!”
日本に到着した最初の訪問先として、瀬戸SOLAN小学校を訪れて、子ども達のはつらつとした様子を見たウサマは最後に
「シリアの子ども達を思い出して、泣きそうだよ」
とつぶやいていました。
かつてはウサマも、英語の先生として、こんなふうに元気いっぱいの子ども達を教えていました。
戦争が起き、二度と会えなくなってしまった教え子たちもいます。
こんなふうに、子ども達が元気に学び、遊べる日常がかつてのシリアにもあったことを思い出して、ぐっと涙を堪えているように見えました。
しかしながら、皆さんのご支援のおかげで、少しずつシリアの教育は前に進んでいます。
今回の来日が、実りあるものになりますように。ウサマの旅はまだ始まったばかりです!
次は、瀬戸から金山に移動し、トークイベントへ。
つづきのブログでお伝えいたします!
<広島(東広島)> 6月8日(木)16-18時
詳細:https://d.kuku.lu/ywt5z3c3
会場:MIRAI CREA(ミライクリエ)
申込:https://00m.in/hKMsI
<大阪> 6月10日(土)15:00-19:00(交流会含む)
会場:アットビジネスセンター大阪梅田 701号室
申込・詳細:https://piece-of-syria2023.peatix.com/
<東京> 6月17日(土)15:00-19:00(交流会含む)
会場:渋谷No77(渋谷ヒカリエ近く)
申込・詳細:https://piece-of-syria2023.peatix.com/
Piece of Syriaは「ひとかけらをひとつなぎに」をコンセプトに、パズルのピースのように、一人ひとりの力が小さくても、力を合わせることで平和を実現できる力を持つことを目指しています。
そんな「あなたと一緒に活動していきたい」という想いで「月額サポーター」ではなく「パートナー会員」と呼ばせて頂いております。
2023年2月の地震によって家を失った先生もいます。そして、子どもだけでなく、大人達にも、心理的なケアが必要です。戦争に加えて、地震という被害にあったシリアの人たちが、日常を取り戻すには、時間がかかります。そこで、より安定的に質の高い教育支援をしていくために、継続的な支援を届けてくださるパートナー会員として、私たちと一緒に活動していただけませんか?
目標:300名(2023年6月17日(土)まで)
詳細:https://piece-of-syria.org/news/event/monthlyfunding_2023.html
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
担当:中野 貴行(特定非営利活動法人Piece of Syria 代表理事)
電話:080-4231-0818(※ 5月25日以降)
Eメール:contact@piece-of-syria.org