シリアの子ども達に、平和を作る教育を届ける。
1日33円で、日本から私たちができること。
シリア北部で基礎教育と心のケアを届けるプロジェクト、そして、2月6日に起きたトルコ・シリア地震への緊急支援のクラウドファンディングにおきまして、本当に多くのご寄付を届けてくださり、ありがとうございます。
私たちPiece of Syriaは普段、戦争前のシリアが、いかに美しく豊かな生活があったかを伝えています。
もちろん、戦争前のシリアに問題がなかったとは言いません。
ですが、思いやりに溢れた人々が、家族との時間を大切にしながら、教育や文化を大切にしながら生きていた生活があったことは紛れも無い事実です。
「私たちとかけ離れた生活をしていた人たちが戦争に巻き込まれ、難民や国内避難民になったわけじゃない」という視点は、シリアの戦争を理解する上で大切だと思い、いつも伝えてきました。
(シリアは、2010年の就学率は99.6%で大学まで無料でした。2010年 シリア)
ですが、2011年から続く戦争によって、人口の半分以上が難民・国内避難民となりました。また、戦争前は「教育を受けること」は当たり前でしたが、現在3人に1人の子ども達が教育を受けることができていません。
学校があっても途中で退学をするケースも多く、その理由に「授業についていけない」「学校に行くのが不安」というものがあります。また、他の地域から避難してきた人たちが集まるために、学校や先生が不足している場所でもあります。
(戦争により破壊された小学校。2015年 シリア)
そこで私たちは2016年から、無料で通える幼稚園を運営し、小学校に進学するための準備ができる基礎教育と共に、安全・安心して遊べる場所として「友達と遊ぶ楽しい場所」を提供してきました。
今まで、2600名を超える子ども達が皆様のご支援を受けて、教育を受けることができています。
(日本の皆様からのご寄付で運営している幼稚園。2022年 シリア)
シリアの戦争は12年たった今も終わっていません。戦火のように目に見えるものは減ってきましたが、日用品の物価が10倍にもなる物価高騰や灯油・ガソリンの不足により、「この5年で一番、日常生活は非常に厳しい」と言われる状況でした。
そんな厳しい状況の中で起きたのが、今回の地震でした。
幸いなことに、スタッフや生徒達、校舎は無事でしたが、私たちの活動地域の近くで大きな被害を出しました。
(地震直後にシリアのスタッフから届いた写真)
そこで今まで培ってきた現地のネットワークの中を活用し、「支援が届きにくい場所で、いま必要な支援を、必要な人に届ける」活動を始めました。
皆様から1100万円を超えるご寄付を届けていただき、この活動ができたことは、本当に現地の人々にとって大きな希望となっています。
(地震で家を失った人にテント・毛布・食料などの配布を実施)
<継続支援でできること①> 教育を受ける子どもの数を増やせます
私たちは無料で通える幼稚園を運営し、小学校に進学するための、基礎教育や心のケアのアクティビティを実施しています。
継続のご寄付を届けてくださる方が増えたおかげで、受け入れ児童を100人→200人→300人と増やすことができています。継続の寄付が増えると、さらにその数を増やすことができます。
<継続支援でできること②> 心のケアプロジェクトの実施
私たちは、戦争による心のケアのために専門家と共にアクティビティやカウンセリングを行なってきました。治安の問題で、子ども達だけで外で遊ぶことも難しい中で、「友達と遊ぶ」という経験を提供することも大きな成果でした。
今回の地震で、子ども達だけではなく大人達もトラウマを抱えています。継続支援によって、今までの経験を活かして、心のケアを、子ども達に加え、保護者や先生達にも実施することができます。
<継続支援でできること③> 教育の質の向上
国内避難民が集まるシリア北西部は、公共サービスが脆弱で、国際機関やNGOが教育支援をするものの、先生の給与を出さない場合も多く見られます。そうすると、先生達が家族のために別の仕事に就くために去り、学校が閉鎖するケースもあります。
私たちは安定的に先生に給与を届けており、先生達は「今日の家族の食事」ではなく「どうやってより良い授業をするか」に集中することができます。より良い授業、より良い教室という環境を守るためには、安定的な予算が必要です。継続的なご寄付によって、より良い教育を届けることができるようになります。
【私たちの想い】
かつてのシリアで「当たり前」だった教育を「贅沢品」にさせない。
未来の平和を作るシリアの子ども達に、希望を、心のケアを届けたい。
私たちPiece of Syriaは、2016年の創設以来、大きな組織から支援が入りにくい地域に住むシリアの子ども達2600名に、教育の機会を届けてきました。
私たちPiece of Syriaは「シリアをまた行きたい国にする」ことを目指しています。そのためには、シリアが平和になることが必須です。
「戦争」「難民」というイメージが強い中東の国シリアですが、戦争が始まる直前の2010年時点では、日本より多くの観光客が集まる国でした。就学率は100%近く大学まで無料で、教育を受けられることは「当たり前」でした。
しかし、2011年3月から今も続く戦争により、国民の半数が難民・国内避難民となり、就学率も6%まで下がった地域があったほど。現在も1/3の子ども達が教育を受けることができない状態にあります。
戦争からの復興や平和構築の土台となるのは、シリアの子ども達です。
彼ら彼女らに教育を届けることは、自らの未来に希望を持って、未来を切り拓く力を届けることでもあります。
1人でも多くのシリアの子ども達に教育の機会を届けるために、平和な未来を実現するために、継続的な寄付を通じて、私たちの活動を支えていただけませんか?
【代表からのメッセージ】
Piece of Syriaは、一人ひとりは小さな力であっても、パズルのように力を合わせて平和を実現できることを信じて、2016年に立ち上げました。
「自分1人が動いて何になるんだろう」と、何度思ったか分かりません。それを確かめたくて、青年海外協力隊に応募し、2年間シリアで活動することになりました。当時のシリアは戦争もなく、日本以上に平和で豊かな時間が流れていると感じたので、「国際協力の活動って必要?」とさえ思うほどでしたが、村人の家に行っては話を聞きながら2年間を過ごしました。正直、助けてもらったことの方が多いと思うのですが、「あなたが来てくれて、動けば変わると思えるようになった」と言ってもらうこともできました。
Piece of Syriaの活動を始めてからは、支援を届けた地域の人たちだけでなく、他の地域に住むシリアの人たちからも「本当に必要な支援を届けてくれて、ありがとう」とお礼を言ってもらう機会が何度も何度もありました。
そして、支援者の方からも「シリアにいつか行きたいから応援しています!」「何かできないか、もどかしく感じていたから、支援できる機会を作ってくれてありがとう」と言っていただくなど、言葉にならない感謝と感動の日々を過ごさせてもらっています。
「世界を動かすのは、いつもたった1人から。その1人に、誰もがなれる」
これはPiece of Syriaが大事にしている言葉です。世界を変える優しい力を、シリアの子ども達が持てるよう、あなたの力を、どうかお貸しください。
Piece of Syria 代表 中野 貴行
【パートナー会員様からの声】
私には小学一年生の息子がいます。入学してから「無償で教育を受けられるって、なんて有り難いことなんだろう」と強く思いました。もし他の国に生まれていたら、私も息子も教育を受けられなかったんだ…と感じ、国による教育格差が少しでも解消されてほしいと思いました。
支援先としてPiece of Syriaを選んだのは、友人の紹介で知り合った代表の中野さんのお人柄です。大規模団体だと自分の寄付したお金の使途が見えないので、「この人ならきちんと使ってくれる」と信頼できる人に寄付したいと思いました。PoSは「可哀そうな子どもたち」への一方通行な支援ではなく、「お互いのいいところを知ろう!」という対等でポジティブな活動なので、私も一緒に楽しくなれるところが推しポイントです。
マンスリーサポーターになったことで、シリアや社会とつながっている気持ちになれることが、私自身の支えにもなっています。こちらこそ、ありがとうございます!
熊田 梨恵(くまだ・りえ) 自営業・40代
<愛知(名古屋)> 6月2日(金)19-21時
詳細:https://d.kuku.lu/bh82smus4
会場:TOUTEN BOOKSTORE
申込:https://00m.in/NEcRN
<広島(東広島)> 6月8日(木)16-18時
詳細:https://d.kuku.lu/ywt5z3c3
会場:MIRAI CREA(ミライクリエ)
申込:https://00m.in/hKMsI
<大阪> 6月10日(土)15:00-19:00(交流会含む)
会場:アットビジネスセンター大阪梅田 701号室
申込・詳細:https://piece-of-syria2023.peatix.com/
<東京> 6月17日(土)15:00-19:00(交流会含む)
会場:渋谷No77(渋谷ヒカリエ近く)
申込・詳細:https://piece-of-syria2023.peatix.com/