2026年6月10日、アレッポのSAKURA幼稚園で、卒園式が行われました。
子どもたちが練習を重ねてきた歌やダンス、演技を披露し、一人ひとりに卒園証書が手渡されました。保護者の方々も会場に駆けつけ、笑顔と拍手に包まれた温かい一日となりました。
この日を迎えられたのは、皆さんのご支援があったからこそです。
本当にありがとうございます。
私たちが運営していた幼稚園は元々、アレッポ郊外(当時の『反体制派エリア』)にありました。
ですが、シリアでは2024年12月にアサド政権が崩壊し、13年以上続いた戦争が終わりを迎え、その結果、シリア国内外から多くの人たちの帰還が進みました。
その中でも、シリア第二の都市アレッポ市に帰る動きも多くあったことから、昨年9月の新学年のタイミングで、幼稚園をアレッポ市内に移転しました。
戦争による影響により、長年の避難生活の中で、十分な教育を受けられなかった子どもたちが数多くいます。
今、シリアの教育環境は徐々に改善していますが、公立学校に一気に戻っていくことは、言葉の壁も、学力の差も、心の準備も含めて、決して簡単ではありません。
そうした子どもたちに「安心して学べる場所」を届けるために、私たちは皆さんと共に、SAKURA幼稚園を運営しています。

先生たちは子どもたち一人ひとりに寄り添って授業を続けています。
先生たちから届く現地報告で、子どもたちが成長していく姿を、スタッフ一同とても嬉しい気持ちで読ませていただいています。
この幼稚園は当初、150人規模で始まったのですが、より多くの子どもたちを受け入れたい、という現地からのリクエストがありました。
夏休み期間中、幼稚園では「サマーコース」を実施します。
「夏は陽が長くなるから」と、これまでの2交代制から3交代制へと切り替えることで、より多くの子どもたちを受け入れたいとのことで、現在、安全面に配慮した上で対応しています。

そのサマーコースが始まる前に行われたのが卒園式。
避難生活や戦闘により、トラウマを抱えたり、集団生活が苦手な子どもたちが多くいたのですが、そんな姿が想像できないくらいに、練習の成果を発揮して堂々と舞台に立つ子どもたちの姿を見せてくれました。
こうした活動を支えてくださったご支援者の皆様に改めてお礼をお伝えさせてください!本当にありがとうございます!

移転前の幼稚園があったアレッポ郊外(テルマニーン)地区では、公共のバスがありませんでした。
そこで、皆様からのご支援で、通園バスを運行することで、安全に子どもたちが幼稚園に通えるようにしてきました。

現在の幼稚園は、人口が密集している地域なので、徒歩で通える子どもたちを受け入れることができています。そのため、通園バスをどうするかについては数ヶ月かけて打ち合わせをしました。
この地域では、現在も地域には公共バスが運行されておらず、通園バスを地域の生徒が学校に通うために活用させてほしいという現地の声を確認しました。
そこで、現地NGOが運営を責任を持って行う契約と、NGOに対し定期的な確認を実施することを取り決めました。
テルマニーン地区で、バスが有効的に活用されている写真が届きましたので、こちらもお届けいたします。


今年のクラウドファンディングは、目標金額は500万円。
1年間の運営コストは約750万円で、集まった支援金は日本側の人件費を含まず、100%現地の子どもたちのために使われます。
卒園した子どもたちの次の世代が、また同じようにこの場所で笑顔を育てられるように、この幼稚園を続けていきたいと思っています。
皆さんのご支援とシェア、そしてコメント一つひとつが、シリアの子どもたちへの大きな力になります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。