活動報告

【活動報告】関西創価高等学校で「紛争を乗り越えたシリアの今と昔」をテーマに講演しました

2026年9月14日(月)、関西創価高等学校で開催された「UP講座」に、Piece of Syria代表理事の中野貴行がお招きいただき、講演を行いました。

今回の講演では、「紛争を乗り越えたシリアの今と昔をVRで見て語ろう」をテーマに、シリアの文化や人々の暮らし、戦争によって変化した日常、そして現在のシリアについてお話ししました。

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戦争のイメージだけでは見えない、シリアの日常

講演の前半では、戦争が起こる前のシリアについて、現地での中野の体験を交えながら紹介しました。

生徒たちは2人1組になり、それぞれ異なる動画を見て、見た内容を相手に伝えるワークショップにも取り組みました。

そこでは、シリアの料理や、数千年前から続く製法で作られる「アレッポ石鹸」、現地で出会った人々とのエピソードなど、ニュースだけではなかなか知ることのできないシリアの日常を紹介。

「戦争が起きている国」というイメージとは異なる、豊かな文化や、人々の温かさに触れてもらいました。

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続いて、360°映像を使って、現在のシリアの街の様子も紹介しました。

戦争前の街の映像と現在の映像を見比べることで、銃弾の跡が残る建物や、街を行き交う人々の様子など、戦争が人々の暮らしに与えた影響を、生徒たち自身に感じ取ってもらいました。

一方で、現在も人々が街で会話を楽しんだり、日常の暮らしを続けたりしている姿も映像にはありました。

講演後の感想では、

「ニュースで見るシリアのイメージしかなかったけど、実際はもっと楽しそうでやさしい人たちがたくさんいる事実を知って、戦争の残酷さが身に染みた」

「戦争や問題になっている面だけを見るのではなく、文化、食べ物、そこに住む人々の暖かさなど、多面的にシリアについて知ることができた」

といった声が寄せられました。

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「かわいそうだから支援する」のではなく

講演では、Piece of Syriaが大切にしている支援の考え方についてもお話ししました。

シリアの人々を「支援される人」として一方的に捉えるのではなく、現地の人たちと一緒に未来をつくる仲間として向き合うこと。

そして、「日本の私たちがやりたいこと」ではなく、「相手が本当に必要としていること」を知ろうとすること。

生徒からは、

「『かわいそうだから支援する』ではなく、『頑張っている人を応援したい、頑張れる環境さえ作れば頑張ってくれる』という考え方がとても心に刺さりました」

という感想も寄せられました。

「今できないことが、将来できないとは限らない」

講演では、国際協力だけでなく、これから進路や将来を考えていく生徒たちに向けて、中野自身の経験についてもお話ししました。

青年海外協力隊としてシリアに渡ったときも、Piece of Syriaを立ち上げたときも、特別な専門性や能力を持っていたわけではありません。

必要なことを一つずつ学び、分からないことは周囲の人に聞き、自分にできないことは、それができる人に仲間になってもらう。

そうした経験の積み重ねが、少しずつ自分の力になっていったことを伝えました。また、

「できること」より「やりたいこと」
「今できないことが、将来できないとは限らない」
というメッセージも、生徒たちに届けました。

実際に、

「今まで『自分にはできないかもしれない』と思っていたけれど、『今自分にできないことが、将来できないとは限らない』という言葉を聞いて、今できなくても、もっと努力してできるようになろうと思うことができました」
「今、将来の夢を考えたりするときに、やれるかやれないかで考えてしまう癖があったことに気づかされました。自分が本当にやりたいことを探そうと思わされました」

といった声が寄せられました。

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生徒のみなさんから寄せられた質問

講演後の質疑応答では、シリアの暮らしや国際協力についてだけでなく、「平和とは何か」「自分には何ができるのか」「将来どう生きるのか」といった質問も寄せられました。

「現地の子どもたちとは、どうやってコミュニケーションをとるのですか?」
「シリアの人々が大切にしているおもてなしや多様性を、日本でも活かすには?」

「難民になった人々が、シリアで元通りの生活を送れるようにするには、まずどこから解決すればいいですか?」

「中野さんの思う世界平和とは何ですか?」

「子ども一人ひとりが幸せになるために、一番必要な心構えは何ですか?」

など、一つひとつの質問から、生徒たちが講演を聞きながら考えたことが伝わってきました。

中野からは、平和を一つの「状態」として決めるのではなく、「違うから嫌い」ではなく「違うから知ってみよう」と思えることや、相手が大切にしていることを大切にすることも、平和につながるのではないかという考えを伝えました。

また、「自分にできること」を考える生徒には、まず自分の心が動くものを探してほしいこと、遠い国について知りたいと思ったときには、まず「問い」を持つことから始められることを伝えました。

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生徒のみなさんから寄せられた感想

講演後には、たくさんの感想が寄せられました。その一部を抜粋してご紹介します。

「シリアの人はとても親切。大変な状況でも変わらないおもてなしをしていることがすごいなと思った」

「一つの情報に頼らずに、好奇心を持ち続けて探究していこうと思った」

「シリアの印象が180°変わるような講演でした。人があたたかくて、食べ物も豊富なのが分かると、行ってみたいという気持ちが強くなりました」

「知らないということは恥ずかしいことなんかではなく、むしろそれほど知れることがこれからたくさんあるというポジティブな考え方に変えることができました」

「自分にはできなくても、将来それができる人を助けることが世界貢献につながると思うと、自分自身の可能性を広げることができた」
「2年前も本日も、中野さんの底ぬけに明るい笑顔とユーモアたっぷりのお話にとても引き込まれた」

今回の講演をきっかけに、「いつかシリアに行ってみたい」「国際協力に関わりたい」「世界のことをもっと知りたい」と感じた生徒も多くいました。

一人ひとりが、それぞれの関心や将来の夢とシリアでの出来事を重ねながら、世界や自分自身について考える時間になったことを嬉しく思います。

ご参加いただいた生徒のみなさま、そして貴重な機会をつくってくださった関西創価高等学校のみなさま、本当にありがとうございました!

取材・講演のご依頼について

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▲参考:青山学院大学での講演の様子(2026年7月)

Piece of Syriaでは、企業・行政・学校などでの講演や研修のご依頼を受け付けています。

シリアの文化や人々の暮らし、紛争によって変化した日常、教育支援の現場などを入口に、国際理解、平和、人権、教育、情報との向き合い方、キャリアなど、さまざまなテーマでお話ししています。
 
もし、みなさまの職場や学校、地域などで「戦争や平和について知る機会をつくりたい」「国際理解や人権について考える場をつくりたい」「教育の重要性について、同僚と一緒に考えたい」という機会がありましたら、ぜひ、Piece of Syriaを思い出していただけたら嬉しいです。

ぜひお気軽にお問い合わせください。(問い合わせはこちらから)

<講演テーマ例>

・「人権学習【国際理解】内戦下のシリアと子どもたち」
・「自分と世界を変える一歩」
・「僕がシリア支援NGOを立ち上げた理由」
・「当たり前ってなんだろう? 〜幸せに生きるための3つのヒント〜」 など

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