停戦後のアレッポでは治安が安定し、地域の市場も活気を取り戻しています。
一方で、インフレや物価高による家庭への負担は依然として大きく、教育施設の運営には細やかな配慮が求められています。
Piece of Syriaが運営するSAKURA幼稚園には、午前・午後あわせて208人の子どもたちが通っています。子どもたちが安心して学び、過ごせる環境づくりを続けています。
スタッフは授業だけでなく心理社会的支援にも力を入れ、保護者との定例面談を通じて子どもたちの成長を共有しています。出席率は高く、保護者からの信頼も厚いことが感じられます。
先日実施した「水泳デー」では、100名の子どもたちが参加しました。
身体的な発達だけでなく、恐怖心の克服や自信の育成につながり、子どもたちの笑顔が広がりました。
なかでも6歳のマジッドくんは水への強い不安を抱えていましたが、仲間と一緒に水遊びを楽しむ姿へと変わり、その一日で大きな成長を遂げました。
課題としては、発電機用燃料や大型ディスプレイの確保が挙げられます。これらが整えば、さらに豊かな教育活動を展開できると考えています。
<ボランティアとして感じたこと>
ボランティアとして私はこのエピソードを聞き、屋外活動が子どもたちの心を解き放ち、未来への勇気を育む大切な機会であることを改めて実感しました。

補習校(アラビア語センター)には、午前・午後・夕方の3シフトで合計970人もの子どもたちが通っています。そのうち65%が女生徒で、1クラス35人規模で運営されています。教師陣は全員出席し、識字力向上に全力を尽くしています。
教材は十分に確保されていますが、地下施設のため照明や換気に必要な発電機燃料が課題です。
保護者からは「課外活動や文化コンクールを増やしてほしい」という声も寄せられ、教育の場をさらに広げていく必要性を感じています。
6月28日には「魔法の文字ボックス」コンクールを開催し、150名の小学生が参加しました。子どもたちは楽しみながら語彙力や読解力を伸ばし、人前で話す自信を育みました。
特に12歳のアミラ(仮名)は、これまで読解力の遅れから授業で発言することをためらっていましたが、この活動を通じて正しく単語を読み上げ、文を作ることに成功しました。仲間からの拍手に包まれた彼女の笑顔は、教育の力が子どもたちの心を変える瞬間を象徴していました。
<ボランティアとして感じたこと>
私はこの報告を受け、教育の遅れを埋めるのに複雑な方法は必要なく、シンプルで体験的な学びが子どもたちの自信を取り戻す鍵になるのだと強く感じました。


Piece of Syriaでは、クラウドファンディングを通じて幼稚園の運営資金を確保しています。
ご支援いただいた方には、感謝の気持ちを込めてリターンをご用意しています。活動報告の限定動画など、支援者の皆さまに「子どもたちの成長を一緒に感じてもらえる」ような内容をお届けしています。
終了まであと2日。
私はこの仕組みを通じて、支援者と現地の子どもたちがつながり、活動の成果を共有できることがとても意義深いと感じています。単なる支援ではなく「共に歩む仲間」として関わっていただけることが、Piece of Syriaの活動をさらに力強いものにしています。
ぜひ温かいご支援をお願いいたします。
▼クラファンで応援する▼
https://readyfor.jp/projects/syria2026

Piece of Syriaの活動は、アレッポの子どもたちに「安心して通える」学びの場を提供し、教育を通じて未来への希望を育んでいます。幼稚園では遊びや屋外活動を通じて心身の成長を支え、補習校では識字力と自信を育む取り組みを続けています。
「恐怖から勇気へ」「遅れから自信へ」――こうした変化の瞬間こそ、私たちの活動の原動力です。今後も子どもたちにより多くの機会を届けられるよう、Piece of Syriaは挑戦を続けていきます。
ご支援いただいている皆さまに、心より感謝申し上げます。これからも子どもたちの未来を共に育んでいきましょう。