皆さん皆さん、こんにちは。
2026年5月28日、国際基督教大学(ICU)にて、「シリアかるた」と「ヤンゴンかるた」の協働イベントを開催しました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

当日は、国籍や年齢、バックグラウンドの異なる参加者が集まり、シリアとミャンマーという遠く離れた二つの地域をテーマにしたカルタを体験しました。
イベントは、シリアとミャンマーに関するクイズゲームからスタートし、カルタも楽しみながら、参加者はそれぞれの地域の日常や文化に触れました。
二つのかるたを混ぜて使ったため、
「これはミャンマー?それともシリア?」と、
取り札に描かれた風景や食べ物、人々の暮らしを手がかりに、参加者同士も会話を弾ませながらかるたを楽しんでいただきました。
ニュースや教科書の中の出来事として知るだけではなく、その場所で暮らす人々の生活や感情を想像すること__
今回のイベントで、かるたは、そうしたきっかけを与える事ができたと思います。
「iPhoneを持っている人が難民になった」
この言葉は、「難民」という存在を特別な誰かとしてではなく、自分たちと同じように日常を送り、家族や友人と過ごしていた人々として捉え直すきっかけを与えてくれます。難民に対して無意識のうちに抱いていたイメージや固定観念を問い直させられる言葉です。
「そこに生きる人々を忘れない」
私たちが報道で目にするのは、戦争やクーデター、難民問題といった厳しい現実であることが少なくありません。しかし、その場所には日々の暮らしがあり、美味しいものを食べたり、家族や友人と語り合ったりする何気ない日常があります。シリアかるたやヤンゴンかるたは、そうした人々の営みに目を向けるきっかけになっていれば嬉しいです。

今回のイベントを通じて、二つの地域の意外な共通点もありました。
ミャンマーのタナカとシリアのヘナ
どちらも肌に塗る文化として親しまれており、実はどちらも日本でも購入できるものとなっています。タナカは日焼け止めとして、ヘナはトリートメントなどで薬局で見かけることがあるかもしれません。ぜひ、見かけたときは、ミャンマーやシリアの文化も同時に思い出してください。
地域や文化は違っても、意外なところに共通点が隠されています。
野中優那さん率いるヤンゴンカルタは、2021年のミャンマー軍事クーデターを現地で経験した高校生を中心に、中学生から大学院生までの若者たちが制作したプロジェクトです。
「ミャンマーの現状を変える力がなくても、伝えることで未来を変えられる」
そんな思いから生まれました。
カルタに使われている写真は、クーデター前の平和なヤンゴンの日常を切り取ったもので、ガイドブックには載っていない街角や、人々の暮らしの風景が収められています。
一方、シリアかるたもまた、戦争や難民という言葉だけでは伝わらないシリアの文化や日常、人々の営みを届けるために作られています。
どちらのカルタも、伝えたいのは「被害」や「数字」だけではありません。
そこに生きる人々の笑顔や食文化、家族との時間、日常の風景です。

アンケートの中には、「シリアをまた行きたい国にしたい」という言葉が印象に残ったという参加者や、実際に話を聞き、「本当にシリアに行ってみたいと思った」という参加者もいました。
また、「平和な世界は本当に実現できるのか、帰り道まで考え続けた」という声も寄せられました。
さらに、「楽しみながら関わり続けることが、関心を絶やさないための力になる」という継続していくことへの感想もありました。
皆さま、ご感想ありがとうございます。
今回のイベントでは、カルタという日本の遊びを入り口にしながら、シリアやミャンマーについて学び、人々の暮らしを知る時間となりました。
参加者それぞれが、遠い国の出来事を、自分とは関係のない話ではなく、そこに生きる人々の物語として受け止めるきっかけになったと思います。
「そこに生きる人を忘れない」ために、今後もPiece of Syria 、ヤンゴンかるたの活動は続いていきますので、よろしくお願いいたします。