アッサラーム・アライクム!Piece of Syriaの中野貴行です。
キャンペーンから1か月が経ち、新しい支援者の方、支援の増額をして下さった方が増えていき、本当に嬉しく思っています!
これから3回に渡って「あなたと作りたいワクワクする未来」についてお話をさせていただきます。第一回目の今日は「仲間集めへの挑戦」です。
■不安な気持ちで始めたキャンペーンには、感動が!
私たちが初めて「継続支援キャンペーン」を実施したのは2021年。団体設立から5年が経ってからでした。
「支援が不要になってほしい」という思いから、設立してから「今年で終わるぞ」と、1回きりのご寄付を集める形で、クラウドファンディングを行なっていました。しかし、終わらない戦争によって破壊される日常が続き、「戦争が終わっても、支援が必要な状況が続いてしまう」と気付きました。
そこで、1年に一度のクラウドファンディングに加えて、毎月のご寄付をして下さる方を募集することを決めました。
実は本当に怖い挑戦でした。しかも、当時はコロナ禍真っ最中ということもあり、日本のことだけでも大変な中で、遠くシリアの子ども達に支援をしてくださるんだろうか…。
ですが、現地からの「どうしても必要なんだ」というSOSに応えるため、2021年に「シリア難民の子ども達に夢が持てる環境を!コロナ禍でも途切れない教育を届ける」と題した、毎月のご寄付をしてくださる方を集めるマンスリーキャンペーンを始めました。
クラウドファンディングの際は盛り上がりもあって、「○%達成しました!」という報告も日々更新できていたのですが、マンスリーキャンペーンの場合、一気に応援してくださる方が増えることは難しいため、「僕たちの活動はまだまだ信頼されていないのかもしれない」「どうやったら思いが伝わるんだろう?」と、押し寄せる不安の日々が続きました。
ですが、「教育は継続的なものですよね!本当に必要だと思いました!ぜひ、継続的に活動に関わらせてください」という声と共に、一人、また一人とご支援いただく仲間が増えていき、初めてのキャンペーン最終日には75名もの方がパートナー会員になって下さいました。そして、毎月のご寄付によって始めることができたのが、トルコに住むシリアの子ども達が通う補習校の運営です。
(トルコの補習校から届いたシリア人生徒の笑顔)
(補習校の生徒たちと現地NGOスタッフで集合写真)
■200人の人生が変わり続けている
目標としていた会員数は150名でしたが、補習校を継続的に運営できるご寄付を届けてくださったことで、シリア人スタッフの願いが詰まった補習校が動き出すことができたのです!
シリアと国境を接しているトルコに、元々のシリアの人口の15%にもあたる300万人以上が避難しています。トルコではシリア人は無料で学校に行くことができるものの、シリアと異なる言葉・文化のために授業についていけず、さらに「難民」への差別もあるなど、様々な理由からシリア人生徒の退学率が問題となっていました。
パートナー会員の方のご支援のおかげで、毎年200名のシリア人生徒が補習校で学ぶことができるようになりました。生徒達は1年間、補習校で学ぶことで、トルコの学校に復学できるようになっており、優秀な成績で表彰されている卒業生もいます。
「補習校があって本当に良かった!日本の皆さん、ありがとう!私は卒業したけど、他のシリアの生徒達も学べるよう、補習校が続けられるように応援してほしいな」と、卒業生の家庭訪問をした際に話してくれました。
(スタッフが補習校を訪問すると、ハグで歓迎されました!)
■私たちがパートナー会員募集を呼びかけ続ける理由
毎月ご支援いただくパートナー会員の募集を始めましたのは、安定的な事業運営だけではありません。
「国際協力、そして何よりシリアという国に関心を持ち続ける機会を提供する」ことも私たちの大切な役割だと考えているからです。
戦争や難民という大きな課題に対し、自分一人が動いて変わるのか?という気持ちになるかもしれません。しかし、私たち一人ひとりの想いを、力を合わせることで平和への道筋が作れると信じています。
「世界を変えるのはいつも、たった一人の思いから」
私たちが大切にしてる言葉です。私たちが挑戦してるのは大きな社会課題ですが、是非シリアを身近に感じていただき、そして、あなたと一緒に世界を一歩、平和に近づける活動を共にできれば幸いです。
私たちは継続的に寄付をしてくださる方を、一緒に活動する仲間と考え「パートナー会員」と呼ばせていただいています。仲間の皆さんには、どんな成果が生まれたかを伝え、そしてどんな未来を作りたいかを相談し、一緒に課題に取り組みたいと思っております。
現在224名(5/21時点)の方がパートナー会員として、共に活動していただいています。キャンペーン終了の6/30までに合計370名を目指しています。
ぜひこの機会に、私たちの仲間になっていただけないでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします!