アッサラームアライクム!
Piece of Syria代表理事の中野貴行です。
この度は、トルコ・シリアで発生した地震の被災者支援に対して、ご厚意を賜り、誠にありがとうございました。
皆様からの支援によって、支援が届きにくいとされるシリア北西部で、地震の被害を受けた人々に必要な支援を届けることができています。
12年にも及ぶ戦争の中で疲弊していたシリアを襲った大地震は、人々の心に大きな影を落としました。
ですが、シリア北西部でプロジェクトを実施するシリア人スタッフ、ハッサン・サイードは
「皆様からのご支援は物資だけでなく、日本からの温かい応援の気持ちも届いており、本当に大きな支えになっています。日本の皆さん、本当にありがとうございます」
と話しています。
現在、1100万円を超える地震支援へのご寄付が届いています。
本当にありがとうございます!
現地では今も継続的に支援活動を続けているため、実施が完了している分について、中間活動報告をさせていただきます。
活動① テント・食料・毛布の配布
今回の地震で、多くの人たちが家を失いました。
夜には氷点下になるなか、路上で生活せざるを得ない人たちも少なくありません。
そこで、今まで共に活動をしてきた先生や学校の職員のところへ、現地スタッフが訪問をして状況確認をし、最も必要な人たちに家庭用のテント・食料・毛布を配布しました。
活動② 現金給付
地震によって影響を受けた先生を対象に、現金給付を行いました。
物資でなく現金を届けている理由は、家の補修や子どもの数や家族の持病など、各家庭ごとに必要なものが異なっているためで、現金給付の方がより細やかに被災者のニーズに対応できるからです。また、家の補修を現地の職人に依頼することは、地域経済にとってもプラスになります。
上記の活動のため、現在43,200ドル(約570万円)を使わせていただきました。
残りの金額についても、現地のニーズに合わせた活動のために大切に使わせていただきます。
この先の活動も含めた緊急支援の全体報告については、報告書という形でまとめさせていただきます。4月下旬から5月上旬を目途に、メールまたは郵送にて送付する予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
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私たちは普段、戦争前のシリアがいかに美しく豊かな生活があったかを伝えています。
もちろん、戦争前のシリアに問題がなかったとは言いません。
ですが、思いやりに溢れた人々が、家族との時間を大切にしながら、教育や文化を大切にしながら生きていたことは紛れも無い事実です。
「私たちとかけ離れた生活をしていた人たちが戦争に巻き込まれた訳じゃない。
難民や国内避難民になったわけじゃない」という視点は、シリアの戦争を理解する上で大切だと思い、いつも伝えてきました。
しかしながら、今回の地震については「戦争で大変な状況」の人たちに起こり、
さらに、政治的な問題が、支援を届ける障壁になっていました。
だからこそ「支援が届きにくい場所に、必要な支援を届ける」活動を、
あなたと一緒に実施できたことは、本当に現地の人々にとって大きな希望となっています。
引き続き、現地での地震支援についても随時報告を、そして
地震によって一旦中断したものの無事に再開・継続している教育支援についても
お伝えさせていただきたいと思っております。
改めて、本当に、本当にありがとうございます。
心からの感謝を伝えさせてくださいませ。
NPO法人 Piece of Syria 代表理事
中野 貴行
今まで2600人を超えるシリアの子ども達に教育の機会を届けています。
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