活動報告

【動画・イベント案内】「怖くて外に出られない」から「幼稚園が楽しい」へ。皆さんが生み出した成果とは?

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いつも温かいご支援を、本当にありがとうございます。

Piece of Syriaの中野貴行です。

4月22日に、支援者様限定の活動報告会+交流会を実施いたしました。

その一部をアーカイブにて公開いたしました。

 

 

 

 

そして、今回の記事記事では、イベント内でお伝えした活動の今について、ご報告させていただきます。

  

 

※シリア人スタッフが登壇するイベントも5/6に開催します!
 アーカイブでもお送りしますが、当日のご参加、お待ちしております!

 

【日時】5月6日(水・祝)19:00〜20:45
【申込】https://report-syria2026.peatix.com/


 

■ 皆さんのおかげで550名に届いている「教育」

私たちは現在、シリア北部の街アレッポで、幼稚園と補習校を運営し、週5日、550名の子どもたちに学びの機会を届けています。

アラビア語・算数・英語といった基礎科目に加え、アクティビティや遊びを取り入れながら、「学ぶことって楽しい」と感じられる環境づくりを大切にしています。

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■ 幼稚園が未来を変える

シリアでは、小学校に入っても約半数が中退してしまうという課題がありました。

 

戦争中に、基礎教育を受けられなかったり、治安面の理由で友達同士で遊ぶ機会がないなど、さまざまな理由がありますが、幼稚園に通うことで、そうした問題が改善している成果が生まれています。


遊びながら学ぶ授業、明るく装飾された教室、子どもたちに寄り添う先生たち・・・

その結果、子どもたちは「幼稚園が楽しい!」と教室に向かうことに自然に慣れていきました。

 

そして、幼稚園の卒業生は成績が優秀だと表彰され、退学率も1割以下になっています。

 

この小さな変化が、教育を続ける力になります。

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■ 心のケアも、教育の一部

今年1月、幼稚園の近くにミサイルが着弾する出来事がありました。 

外に出ることすら怖くなってしまった子どもたちもいます。

しかし、安心できる場所で、絵を描き、遊び、過ごす中で、少しずつ笑顔を取り戻していきました。

現地から届いた先生のレポートにはこう書かれていました。

 

5歳の女の子、アーラーは、活動前、近隣で続く衝突や砲撃の影響で不安が強く、内向的な様子を見せていました。保護者も安全を懸念し、彼女を自宅にいることを勧める状況でした。しかし、幼稚園では建物が地域内で安全な場所にあることを説明し、保護者に来園を促しました。

 

活動を経て、アーラーは次第に心を開き、自由に絵を描く中で楽しさと意欲を取り戻していきました。活動後には、喜びと落ち着きを見せ、集中力や創造性、自信の向上が感じられました。短い時間であっても、このような創造的な活動が、紛争の影響を受ける子どもたちに大きな安心感と喜びをもたらすことを、スタッフ自身も改めて実感しました。

 

この経験は、困難な状況下においても、子どもたちの心のケアと成長のために、安全で創造的な空間を提供し続けることの重要性を強く示しています。

 

私たちの活動は、単なる教育支援ではなく、
「安心して過ごせる居場所」をつくることでもあります。

しかし、現状は決して十分ではありません。

 

補習校には約400人が通う一方で、同じくらいの子どもたちが待機児童として待っています。

また、長年にわたる避難生活の影響で、読み書きが不十分な子どもたちが多数います。

 

だからこそ補習校や幼稚園は「もう一度、学びに戻るための入り口」として機能しています

■ 単に壁を直したわけではない

戦争によって、シリアでは学校の約4割が損壊しています。

教室が足りず、1クラス70人になり、学校が使えず、家に閉じこもる子どもたちもいます。

 

そのため、私たちは校舎の修復も進めています。

先生たちはこう話します。

 

学校が使えなくなってから、子どもたちは家に閉じこもり、学びの機会を失いました。教師として、それは何よりもつらいことでした。子どもたちに未来を語りながら、そのための場所を提供できないという現実があったからです。

 

今回の改修によって、清潔で安全な教室が戻ってきました。子どもたちが机に向かい、黒板を見つめ、友だちと並んで座る姿を再び見ることができました。その光景を見たとき、私は胸がいっぱいになりました。

 

これは単に壁を直したのではありません。これは、一世代の未来を再び動かし始めたということです。私たち教師も、尊厳と希望を取り戻しました。

 

皆さまの支援は、物質的な援助を超えています。それは『あなたたちは忘れられていない』というメッセージでした。

 

■ シリア文化を身近にするために、私たちができること

日本では、シリア料理や文化イベント、シリアかるた、体験型ワークショップ、VR・3Dによる街の再現などを通じて、「シリア=戦争」だけではない姿を伝える活動も行っています。

 

 

シリアの記憶を未来へ。戦争で失われつつある「文化」を、3Dで残す—東京大学大学院・渡邉英徳研究室とPiece of Syriaがシリアの記憶をアーカイブ

 

「シリアに行ってみたい」…食と音楽を味わう体験型レストラン『SEKAI KITCHEN』が変えた世界の見え方

 

 

■ 活動報告会のご案内:現地の“今”を直接お届けします

今回、シリア現地で活動するスタッフが登壇する報告会を開催します。

 

支援してくださっている皆さまに、ぜひ「リアルな声」を直接聞いていただきたいと思っています。
この機会に、皆様のご寄付が現地でどのように活用されているか、ぜひ参加して感じてください。

<ご支援者様限定>活動報告会(シリア人スタッフ登壇)

【日時】日時:5月6日(水・祝)19:00〜20:45
【申込】https://report-syria2026.peatix.com/ (アーカイブあり)


 

皆さまのご支援があるからこそ、子どもたちは今日も学び、笑い、未来を描くことができています。

改めまして、ご支援を届けてくださり、本当にありがとうございます!

報告会でお会いできることを楽しみにしています。

 

 

 


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