こんにちは!Piece of Syriaボランティアのちあきです。
4月2日(土)に東京外国語大学特任講師のハルドゥーンさんをお招きしてイベントを開催しました。
イベントでの質疑応答や、終了後の交流会では盛り上がりが収まらず、
それぞれのセッションでは時間超過を重ね続け、大盛況のイベントになりました。笑
一体、どのようなイベントだったのか、当日の様子をレポートしているので
どうぞ、ご一読くださ〜い!
ハルドゥーンさんは、初めに1つの記事を共有してくれました。
日本人が戦争前のシリアに植えた100本の桜の木のうち、
1本の木が無事に残り、桜を咲かせているという心温まるニュースです。
Piece of Syriaが届けている幼稚園も「SAKURA幼稚園」ですし、
日本とシリアの友好関係が、このような形で話題に上がるのは嬉しいことですね。
ハルドゥーンさんは「戦争で辛い体験をしているシリアの子どもたちが、楽しく学べる日本の児童文学を届けたい」という想いをもとに、日本の絵本をアラビア語へ翻訳をしてシリアへ届ける活動に取り組んでいます。
まさに先ほどの桜と同じ!シリアと日本の友好関係を結び、双方の希望となる、とっても素敵な活動ですね。
翻訳活動の中で見つけた日本の絵本の特徴や面白い点、
翻訳をする上で難しい点などをお話いただきました。
私は、「へぇ〜日本の絵本は道徳的で、哲学的な特徴が含まれているのか!
確かに、オノマトペの翻訳は難しいよなぁ〜」
といったように驚きと共感を繰り返しながら、ハルドゥーンさんのお話を楽しみました。
参加者の皆様からも、
「今まで知らなかった日本の絵本の魅力を知ることができた」
「金銭的な支援ばかりに目を向けていたが、絵本を通じての支援という新たな面に気づくことができました」
といった感想が寄せられ、皆さんに、新たな発見や視点をそれぞれ持ち帰っていただけるイベントになりました!
現在シリアで生活を送る人たちからのビデオメッセージが届きました。
実は、現在シリアでは経済制裁による物価の高騰で、生活が大変厳しくなっています。
勉強がしたいけれど、働くしか選択肢のない学生や、電力供給が頻繁にとまり大変な生活送るシリアの方からの胸を打つようメッセージを受けて、参加者の皆さんからは、
なぜ戦争が起きてしまうのだろう?経済制裁によって苦しむのは誰なのか?
一体遠く離れたシリアの人にどのようなサポートが出来るのだろう?
といったコメントがあり、参加者のみなさん、ハルドゥーンさん、そしてPoS代表のへむりさんを交えて、時間の許す限りの議論を行いました。
「まずは互いを知ることが大切。お互いを知ろうとする心から友好関係が始まる」
そう何度も繰り返すハルドゥーンさんの言葉に、本当にその通りだなと思いました。
シリアと日本を繋ぎ、支援から友好関係の構築に至るまで色々な活動を行っているPoSですが、まずは、お互いを知る大切さを忘れずに今後の活動も頑張っていきたいです!
余談ですが、、
翻訳活動の紹介のみならず、日本人があまり知らないシリアの情報や、
シリア人が日本をどう見ているのか?といったお話もあり、こちらも大盛り上がり!
皆さん、日本は発展しすぎて信号が無いと思われているってご存知でしたか?笑
いやいやそんなわけないでしょう!と突っ込みたくなりますが、一部では、そのような誤った情報を信じているシリアの方がいるようです。他にも小学校教員の給料は首相より高い。などなど。笑
でも、私たちもシリアや他の国に対して「そんなわけないでしょう!」という話を信じてしまっているかもしれない、ということは忘れてはいけませんね。
だからこそ、ハルドゥーンさんが仰るように「まずは互いを知ることが大切。お互いを知ろうとする心から友好関係が始まる」ことが大切なんだと思います。
まだまだ書ききれないほど面白いお話が他にもあったのですが、、ここらで切り上げます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
2022年3月、シリアで戦争が始まって11年となります。
Piece of Syriaは、過去を振り返るだけではなく、次の10年をどうするかを考える最初の一年として、「シリアの人たちと共に、どんな未来を作るのか」を考えるきっかけを作ります。
2022年3月6日から、こどもの日である5月5日までの2ヶ月間、シリアの人たちが描く未来に耳を傾けながら、日本に住む私たちと「10年先の未来に一緒に見たい景色」を考えていきます。
シリアという国にこれまで興味がなかった方々にも、シリアの未来を考えてもらうきっかけになるよう、アート・教育・食・アパレルなど多様なイベント・コラボレーションを実施し、多様なコンテンツを #シリアの未来 のハッシュタグとともに発信していきます。
また同時に、パートナー会員募集 (月額寄付会員)のキャンペーンも実施しています。
どこからも支援が届かない地域に住むシリアの子ども達が、より安定的に教育を受け続ける環境を守るために、200名の仲間を集めることで、シリア国内で新たに100名の子ども達が、より質の高い教育を受けることができるようになります。
【期間】2022年5月5日まで
【特設ページ】https://piece-of-syria.org/news/event/mirai2022.html
【イベント】https://piece-of-syria.peatix.com/
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【青山先生のシリア解説】
「一から分かるシリア情勢入門~宗教・政治から見る平和と戦争~」
【日時】4月29日(金・祝)19:00-
【参加費】無料
【申込】https://syria-aoyama2022.peatix.com/