こんにちは。Piece of Syriaの鈴木です。
先日1/21(日)に行われた、「トルコ・シリア大地震から1年~被災地支援の成果と課題」には、会場の東京大学とオンラインを合わせて、約140名の方々にご参加いただき、盛況の中終了しました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
NGO、国連機関、政府機関、企業、研究者、大学生、そして中学生と、所属の垣根を超えて様々な立場からシリア支援を行う方々が一堂に会す、大変貴重な機会となりました。
イベントの総集編動画と、それぞれの登壇者の発表を編集した動画をご共有させていただきます。
当日ご参加できなかった方、もう一度見返したい方、どうぞご活用ください!
【登壇者別アーカイブ】
(1) 開会・シリア情勢概観〜大きな変化の兆しと膠着する情勢〜
青山 弘之氏(東京外国語大学教授、サダーカイニシアチブ発起人・代表)
(2) シリアにおけるJICA支援事例
登坂 宗太氏(国際協力機構(JICA)中東・欧州部中東2課長)
(3) 中学生が実施した地震被災地支援
西大和学園 Make People Smile
(4) 「知る募金」の試み〜継続支援のための模索
東京外国語大学 公認サークル シリア研究会
https://youtu.be/wElRagh4wP0
(5) トルコ・シリア地震とアレッポの石鹸
太田 昌興氏(株式会社 アレッポの石鹸 共同代表)
(6) シリア刺繍を通して届けられた支援とこれからの課題
爲定 時氏 (シリア刺繍ブランド「アハラーム」代表)
(7) 質疑応答(前半)
(8) 国連人間居住計画(UN-Habitat)シリア支援事例
高林 博史氏(UN-HABITAT シリア事務所 所長)
(9) 教育支援も緊急支援。校舎の修復と先生支援を
中野 貴行 (NPO法人Piece of Syria 理事長)
(10)シリア地震被害者支援キャンペーン:サダーカ・イニシアチブについて
青山 弘之氏(サダーカイニシアチブ発起人・代表)
(11)文化財住宅の被災調査報告
松原 康介氏(筑波大学 理工情報生命学術院 准教授)
(12)質疑応答
https://youtu.be/XVQNVKI5rzc
【司会】鈴木 啓之氏(東京大学 大学院総合文化研究科 特任准教授)
どの発表からも、心に残る言葉がきらりと光り、活動のフィールドは違っても、共通の想いでシリア支援に取り組んでいることを再確認できたイベントでした。
参加者アンケートには、たくさんの素敵なご感想や、登壇者へのメッセージをお寄せいただきました。
掲載許可をいただいたものから、いくつか抜粋してご紹介いたします。
昨年、シリア・トルコ地震発生の少し後にチャリティ募金活動を行ったのですが、募金自体はしていただけたものの、シリア自体のことをなかなか興味を持ってもらえないと感じたので、登壇者の皆様の様々な形でのシリア支援について知ることができ、大変勉強になりました。
シリアが分断状態にあるため、元々支援や物資が行き届きにくいことは、浅い知識ながら漠然と想像することはできていました。
今回、質疑応答のなかで、「対象の国・地域を統治している人・団体が誰か」というのが、緊急時に「募金や支援をする、しない」という、一般の人の最初の行動まで左右してしまう可能性があることを感じ、とても印象的でした。
また、震災の復興支援の「復興」が、「震災が起きる直前(内戦ですでに破壊されていた場合は、その)状態まで」という基準が存在することを、新しく知ることができました。
登壇者のみなさんが、シリアへの敬意を大切にしながら、それぞれ「支援」を超えた良い取り組みをされているのが良く分かりました。
中でも奈良の西大和学園中学のボランティアチームのみなさん、外語大のシリア研究会のみんさん、シリア刺繍の爲定時さん、アレッポ石鹸の太田さんの活動は真の交流に繋がる活動だと感じましたので、陰ながらこれからも応援したいと思います。
JICA の支援活動の話では官の立場の苦労がある中で頑張られていることが分かりましたが、その中で赤新月社の体制がしっかりしていたという話があり、ここでも現地機関との連携の大切さが印象に残りました。
また、登坂さんが他の方のお話、特に西大和学園中学や外語大シリア研究会の報告を聴かれているときの嬉しそうな表情が印象的でした。
Piece of Syria の中野代表からは「教育はスキマの世代を作らないための緊急支援」というお話しがありましたが、心のケアを含め、教育を途絶えさせないことは本当に大切なことだと改めて思いました。
シリアの今後については、青山先生からの「統治能力の現実をみて相対的に考える必要がある」というようなお話しや、鈴木先生からの「命の大切さを第一に置いて価値観を鍛え直し、設定し直す時期に来ている」というお話しに共感し、印象に残りました。
シリアのファンとして関心を持ち続け、いつか是非行ってみたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
(特に印象に残ったのは)西大和学園の発表。JICAやUN-HABITAT の方など国際機関、支援団体のご発表の中で、中学生からの発表に驚いた。
それだけでなく、支援のエピソードも聴いていて楽しかった。
何より、「難しい」と言われたモノの支援に挑戦して、試行錯誤しながら周りの協力あって実現させていることに感動した。すごく励まされた。
西大和学園中学校の皆さんの発表。
約300社の企業にメールを送り、街頭募金を行い、
段ボール400箱分の物資を届けた行動力は本当に素晴らしかったです。
支援や募金に協力させていただく際、一方的な支援(緊急時には”一方的な”支援を完全に否定することが正解かはわからないにしても)にならないよう、対象の場所や事象をポジティブな側面から知ろうとする姿勢を持ちたいと感じました。
自分ができることを改めて見つめ直して、いまよりも少しだけでも、世の中が良くなりそうなことをやってみようと思いました。
シリアについて関心を持ってシリアのいろいろな面を学んでいくとともに、シリアを応援している団体に寄付をしたり、シリア関連イベントに参加する形で、シリアを応援するファンを増やす活動に貢献できればと思っています。
西大和学園の活動に参加された方々のように自分も諦めず、今挑戦してることに食らいついて行きたいと思った。
「幅広い立場の団体や個人の方が登壇されていて、それぞれの立場から忌憚のない素晴らしいお話しが聞けましたし、登壇者や参加者の方々と交流する機会もあって、とても良かったと思います。またぜひ同様の会を開催していただけましたら幸いです」
とのご感想もいただき、改めて、素晴らしい機会になったと感じております。
メッセージをお寄せくださった皆さま、ありがとうございました!他にもたくさんのご感想を届けていただいておりますが、全て登壇者の皆様にお伝えしております。
Piece of Syriaはこれからも、シリアの復興のために所属や立場を超えて協働しながら、発信・活動をしていきたいと考えています。
引き続き、応援の程どうぞよろしくお願いいたします。
アレッポの石鹸の購入はこちらから:https://aleppo.co.jp/
アハラーム商品の購入はこちらから:https://ahlam.official.ec/
サダーカ・イニシアチブへの支援:https://sites.google.com/view/sadaqainitiative70
MPSの活動:https://www.instagram.com/mps.0214
シリア研究会の活動:https://tufsyria8.editorx.io/jsso
チームベコへの支援:http://teambeko.html.xdomain.jp/team_beko/index.html
Piece of Syriaへの支援:https://piece-of-syria.org/whatyoudo/donation.html
そんな「あなたと一緒に活動していきたい」という想いで「月額サポーター」ではなく「パートナー会員」と呼ばせて頂いております。
2023年2月の地震から、まもなく1年。緊急支援から継続支援の必要があります。
そして、戦争や地震によるトラウマに対して子どもだけでなく、大人達にも、心理的なケアが必要です。また、戦争に加えて、地震という被害にあったシリアの人たちが、日常を取り戻すには、時間がかかります。
食糧支援や物資支援などの緊急支援だけでなく、より安定的に質の高い教育支援をしていくために、継続的な支援を届けてくださるパートナー会員として、私たちの活動を応援していただけませんか?
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