ForGoodのクラウドファンディング「シリアの子どもたちが学校に戻るために、心理ケアサポートを届けたい」での最終報告をさせていただきます。
改めまして、シリアの子どもたちへの温かなご支援をいただき、誠にありがとうございました!
皆さまのご協力のおかげで、14の学校で、累計2,500名の子どもたちが、戦争の影響を乗り越える第一歩を踏み出すことができました。
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本プロジェクトでは、戦争によるトラウマや不安を抱える子どもたちに対し、14の学校で心のケアを目的とした多様なレクリエーション活動を提供しました。
以下は、主な活動とその効果です。
▶ 創造力を育むアート活動
絵画や色塗り、粘土工作といったワークショップを実施。子どもたちは言葉では表現できない感情を描くことで、自分の気持ちに向き合い、癒すことができました。
▶ 社会性を養うグループゲーム
輪投げやフラフープ等を用いたグループゲームは、協調性・社会性を育み、安心して他者と関わる機会になりました。
▶ 心を育てる物語と対話
ストーリーテリングでは、勇気・誠実・忍耐といった価値観に触れ、子どもたちの内面に希望の種をまく時間となりました。
(写真二枚目は、生徒が将来の夢を書いて共有したメモです。“医学博士、アラビア語の先生、クルアーンの暗記者(ハーフィザ)”と書かれています)
▶ 身体を動かすことで心も元気に
サッカーなどの運動により、体力とともに自信と責任感も育まれました。
ファティマ先生:「この活動は、子どもたちの心と行動を健やかに導く大切な支援です」
ラマ先生:「絵を描くことで、子どもたちは記憶や夢を表現し、心が軽くなっていきました」
アスマ先生:「子どもたちが笑顔で走り回り、希望を感じる姿に、私たちも勇気をもらいました」
ヌールさん(13歳):「戦争もあって、不安でいっぱいだったけれど、活動を通じて学校に行くのが楽しくなりました」
ルラさん(11歳):「この活動で学校が大好きになりました。日本のお友達、ありがとう!」
戦争と政権崩壊後による混乱や休校などがあり、子どもたちが学校に戻りにくくなっていたことが、今回のプロジェクトを実施するきっかけでした。
「恐怖・怒り・感情の麻痺」「不眠・悪夢・フラッシュバック」「他者との関わりを避ける傾向」といったトラウマ反応があった子どもたち。
セッションのスタッフは、各家庭を訪問してセッションへの参加を呼びかけ、一人でも多くの子どもたちが学校に帰って来れる様に促しました。
そして、2500人もの子どもたちがセッションに参加し、「心理的安定と学校生活への意欲の向上」「集団行動を通じた社会性の回復」「自己肯定感の向上と将来への希望」という改善を実現できました。
皆様からのご支援が、生徒一人ひとりの未来を確実に変える機会を創り出すことにつながりました。本当にありがとうございます。
14校分の移動型心理社会的ケアアクティビティを、フェーズ1(対象1,900名)、フェーズ2(対象600名)の2回に分け、以下の経費にて実施しました。
この活動は、破壊された日常を取り戻すための「小さな一歩」でした。
しかし、この一歩が子どもたちの未来を照らす確かな光となっています。
日本の皆さまからの支援が、どれだけの笑顔と希望をもたらしたか、言葉では尽くせません。
子どもたちの「ありがとう」は、すべての支援者の皆さまへの贈り物です。
こうした支援を継続していくためにも、今後とも、子どもたちの未来を一緒に支えていただけますよう、よろしくお願いいたします。
【7/24】Piece of Syria活動説明会|
教育で平和なシリアの未来を創る
〜最新のシリア訪問から見えた「これから」の私たち〜
【日時】7月24日(木)20:00-21:30
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