久保田 賢一さん、小松 太郎さん、これからもどうぞよろしくお願い致します!
「2022年度 世界の人びとのためのJICA基金活用事業 終了時活動報告書
関西大学 名誉教授の久保田 賢一さん、上智大学教授の小松 太郎さんに、Piece of Syriaのアドバイザーとしてご就任いただきました。
Piece of Syriaは、現地シリア人NGOパートナーと共に進めている教育の「質の強化」にも取り組んでいます。
この度、紛争下や難民状態にある子ども達への教育支援のご経験のあるお二人から、現地プロジェクトへのアドバイスを定期的にいただき、より良い教育をシリアの子ども達に届けて参ります。
<就任メッセージ>
ウクライナやパレスチナにおいて戦争が起き,世界の関心はメディアが取り上げる出来事に集まりがちです。
反面, シリアやミャンマーなどの長期に内戦が続いているにもかかわらず ,関心を持たれなくなってきている状況も生まれています。
平和な日本にいると, 紛争で行き場のない人たちのことは忘れがちですが, 多くの日本の人たちに知ってもらうには, 継続的な活動が必要だと思っていました。
そんな折,
シリアからの訪問者を受け入れ, 地域の子どもたちの活動を一緒に見学しました。
それがきっかけで,Piece fo Syriaとの関わりが始まり, これからいろいろなことを協力していくことになりました。
シリアの子どもたちの支援とともに, 日本の子どもたちにもシリアをはじめ世界の子どもたちの状況を学 んで,交流を行うことができたらと考えています。
シリアと日本の子どもたちが一緒になり、 より良い世界を作ることを目指して, 活動を共有できる場を作ることが出来たらと考えています。
<プロフィール>
シリア,フィリピン,カンボジア,バングラデシュ,
また,
<主な著書>
「開発コミュニケーション:
「ライフワークとしての国際ボランティア」(2005年、明石書店)
「途上国の学びを拓く:対話で生み出す教育開発の可能性」(2021年、
小松 太郎さん
上智大学 総合人間科学部教育学科 教授
<就任メッセージ>
シリア危機は長期化しています。人口の4分の1が難民となり国外に逃れ、 その数は世界の難民全体の2割を占めると言われています。
また、
難民とほぼ同数の国内避難民がいると言われ、 シリアの人口の半分の人々は家を追われ、 不安定な生活を余儀なくされています。
そのような中で、
教育は子ども達の安全を守り、 彼らやその保護者に希望を与えています。Piece of Syriaは「また行きたいシリア」を実現すべく、 子ども達の教育支援を続けています。 その活動に微力ながら協力させて頂きます。
<プロフィール>
ミネソタ大学大学院博士(教育政策・行政)。国際協力機構(JICA)パキスタン事務所、ユネスコ・パリ本部プログラム担当官、国連コソボ・ミッション教育行政官、ユネスコ・ボスニアヘェルツェゴビナ事務所教育担当官、九州大学大学院准教授等を経て、現職。
<主な著書>
『ウクライナ危機から考える「戦争」と「教育」』(共著)(2022年、教育開発研究所)
『途上国世界の教育と開発-公正な世界を求めて』(編著)(2016年、上智大学出版)
『教育で平和をつくる―国際教育協力のしごと』(単著)(2006年、岩波書店) 等