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Piece of Syria(ピースオブシリア) | へむり。
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へむり。

アッサラームアライクム。Piece of Syriaの中野貴行です。トルコに住むシリアの人たちは約360万人ほどいます。(UNHCR:https://data2.unhcr.org/en/situations/syria/location/113)今の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、どのような状況なのか、シリア人の友人に聞いてみました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ トルコに住む、シリアの人たちとコロナウイルス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ トルコでは県を越えた移動やレストランでの外食などが制限されている、とのことです。学校も休校中です。 トルコ、65歳以上の外出禁止=新型コロナへの対応強化 【イスタンブール時事】トルコ政府は21日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、重症化のリスクが高い65歳以上や持病のある人の外出を禁止すると発表した。既に学校を閉鎖し、国民に対して外出自粛を呼び掛けていたが、対応を強化。レストランも店内での飲食は禁止される。 ...

    アッサラームアライクム! Piece of Syriaの中野貴行です。   友人の佐藤真紀さんが主催している【Team Beko】のYoutubeに出演をさせていただきました。           スタッフの一人の馬場ちゃんとのクロストークです。   【bekoチャンネル/馬場ちゃんがシリアにお連れします】 Team BekoがYouTubeを始めました! 10分でシリア旅行! シリアってどんな国かって? とにかくご覧下さい! ※全編は➡️https://t.co/tUl5ivdyEx pic.twitter.com/z0BHIP6JNL — Team Beko/シリア国内支援 (@Team_Beko) March 16, 2020     10分ちょっとですが、あっという間だと思います! 馬場ちゃん、面白いです!     Piece of Syriaでも、こういった配信をするのってどうでしょうか? 是非皆さんのご意見を伺えたら嬉しいです。         Piece of Syriaのクラウドファンディングの際にも、佐藤真紀さんから応援メッセージをいただきました!     【応援メッセージ】佐藤真紀さん「小さくても大きな意味がある」 / 子ども達が描く未来を支える!支援の届かないシリア国内に教育を - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー) ↓         [instagram-feed]    ...

    アッサラームアライクム。 Piece of Syriaの中野貴行です。   東京は外出自粛要請もあり、妻と一緒に自宅で作業をしております。   医療の最前線で働かれている方々はもちろんですが、 日常を送るために働いてくださっている インフラ、小売りや物流に関わってる皆様には、本当に感謝しかありません。   (そういう人たちが安心して買い物ができるように、 スーパーなどの買い占めが減るといいなぁと思います)   今日は、Piece of Syriaとしてではなく、私個人の意見として、 新型コロナの影響が強いイタリアに住む友人が伝える現状についてお伝えします。   イタリアとフランスの陸路(2017年撮影)     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 間接的なコロナの犠牲者とは? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   イタリアにいる友人がシェアした記事を抜粋します。   ”友達のお父さんが癌で、病院に治療に行きたいと言っていたが、 「もうベッドがないし、今ここに来たらコロナに感染するよ。 今、彼が感染したら、助かる望みはない。家で療養して」と言われて家に帰った。   が、病院と同じように治療ができずに、家でお亡くなりになったそうです。   コロナの二次被害、医療崩壊が起こす危機がすでに起こってしまっています。   コロナウイルスにかからなくても、病院に行きたくても行けない人が今、 イタリアでもスペインでもあふれています。   そこで亡くなった命は「コロナ死亡者」ではないかもしれないけれど、 「コロナ関連死」になりますよね。”   イタリア、ローマの地下鉄にて(2017年撮影)     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ロックダウンの意図とは? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   イタリアの友人は定期的に「日本の皆様へのメッセージ」を書いています。 その中にある「ロックダウン」への想いを、ぜひ知ってほしいです。   ”ロックダウンの真意は、コロナにかからないためではなくて、 「医療パンクを避けるため」です。   イタリアではしばらく前からすでに、このパンクの状態になっています。   パンクの状態とは、誰を助け、誰を見捨てるかを選ばなければいけない状態、です。 イタリアでは高齢者を見送り、若い人を助ける措置を続けています。   老人ホームなどでの感染が疑われても、病院に運び込むことすらしないのだと知りました。   飛び込む病院がない。 運んでも助ける医療設備が既にない。   そのまま救命措置なしに、集団で亡くなっていく現状なのです。 患者の目を見ることができない。 目を伏して、ただただすべきことを実行している毎日だと、 イタリア医療関係者が医療状況を訴えています。   ロックダウン処置をする理由は、パンクをなんとかして避けないといけないからです。 その波が来るのを遅くし、ベット数を増やす処理をすること、 波を小さくするために、とにかく感染者を減らすこと。   私やあなたが感染するのを防ぐのではなくて、 私やあなたみたいな、かかってもおそらく死なないだろうが、 そこら中にウイルスを撒いてしまう人を減らすことなのです。   日本の皆さん。本当にお気をつけて。 深刻さが伝わると幸いです。   死者の数の裏に、家族が、妻が、夫が、子供が、孫がいるのです。”       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 医療パンクを防ぐために私たちができること ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   医療パンクを防ぐには、爆発的な感染のピークを作らないことです。   (動画の4分40秒あたりからその解説が話されています)     8割の人が接触を極力避けた場合は感染が収まっていきますが、 7割の人のみが従った場合は、感染者の増加は止まりません。   https://www.facebook.com/1051130611/posts/10219273039670710/?d=n     もちろん、経済を止めてしまう懸念もあるので簡単ではありませんが、 「封鎖状況が長期化していくこと」を防ぐために、 「動かないこと」も、誰かの命を助ける大切な行為だと思います。   コロナ以外の病気で「病院にかかれない」という事態もありうるからです。   【参考】新型コロナ病床数まとめサイト 「ひっ迫した状況が一目瞭然」新型コロナ病床数まとめサイト、大反響に「バグを疑った」と開発者仰天 "医療現場の声"励みにスピード公開 新型コロナウイルス感染症の患者数や、感染者用の病床数などを都道府県ごとに表示した「 新型コロナウイルス対策ダッシュボード 」が、ネットで話題を呼んでいる。Twitterでは「病床の使用率が一目瞭然」「都市部の病床数がギリギリなのが分かる」と好評だ。Facebook上のシェア数は4000近くあり、開発者の福野泰介さんは「バグを疑ったくらいです」と驚く。 ...

  こんにちは!Piece of Syriaの中野貴行です。   昨日は、東京の外出自粛要請の発表がありました。 欧米・アフリカに住む友人から聞いていた状況の「始まり」が、 日本にやってきたような印象です。   世界各地で飛行機の便が減って、空港が閉鎖される中で、 海外にいた友人達も、多くが日本に帰国してきています。   僕も、できるだけ外出を控えたいと思いますが、 昨日のお昼、外出自粛の要請が出る前に、ある若者と会っていました。     トルコの西海岸イズミルにある、シリア難民支援団体「ReVi」で活動する菊地泰基くんです。   彼は今、トルコ人のビジネスパートナーと、 トルコに住むシリアの人たちの仕事を生み出す クラウドファンディングを実施しています。     https://readyfor.jp/projects/ReVi     この投稿をInstagramで見る @kikuchi_taiki(@kikuchi__taiki_)がシェアした投稿 - 2020年 3月月18日午前2時33分PDT         ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ イズミール〜レスボス島、訪問記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   僕がシリア難民の人たちを訪ねる旅の中で、ReViも訪れたことがあります。 家庭訪問にも同行させてもらいました。       またイズミールは港町です。     トルコからヨーロッパに向かう「難民希望者」が経由地として有名になりました。   2016年に訪れた際には、アラビア語の表記や、     密航のための救命道具などが売られていました。       僕はその後、レスボス島というトルコのすぐ近くにあるギリシャの島を訪れました。   MITILINIと書いてあるのが、レスボス島。ここからギリシャ本土、マケドニアを経由してドイツに向かう   ヨーロッパがまだ受け入れをしていた時期だったのでアラビア語の看板がありました。   ギリシャのレスボス島。その半年後にまた訪れた際には、難民の受け入れを禁じ、こうした看板は消えていた     トルコのイズミールにいると、ヨーロッパに向かおうとする人たちもいますが、 そこに住み続けようとしている人たちもいました。   農業経験のあるシリアの人たちを季節労働者として雇っている人たちもいて、 トルコ人NGOが、消費期限が迫った商品を企業から寄付してもらって配布する活動にも参加させてもらいながら、 シリアの人たちに話を聞いたりもしました。       「バルカンルート」と呼ばれる、トルコ・ギリシャからのヨーロッパに向かうルートは、 しばらく落ち着いていたのですが、 今年2020年2月にトルコが欧州越境を容認したことから、再びギリシャに殺到してる状況だそうです。 トルコ ギリシャの国境に11万人超の難民 シリア男児が死亡 #nhk_news https://t.co/Qjjn734Xqd — NHKニュース (@nhk_news) March 3, 2020     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無理せず、今できることを ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   日本国内が大変な中で、世界で起きていることに目を向けることはとても難しいと思います。     寄付は施しとかじゃなくて、未来をつくる資本、共感や応援の資本として発揮されるといいな。世代によって考えは違うとは思うが、そうした方がそのお金の使い道に意味が生まれると思う。 — 今井紀明 寄付で経営するNPO代表 (@NoriakiImai) March 14, 2020 #経済を止めるな は消費行動だけじゃない。寄付も同じ。税金を支払うのもそうだと思う。自分で仕事を稼いで、意義を感じるところに選択して寄付をする。納税するのでもいい。選択肢は多様だ。選んで、自分の意志で #経済を回そう — 今井紀明 寄付で経営するNPO代表 (@NoriakiImai) March 14, 2020     10年ほど前まで僕たちと同じような生活をしていたシリアの人たちも、支え合い乗り越えていっています。         紛争と制裁に苦しむシリアの若者だからこそできる新型コロナ感染予防のためのボランティア活動(青山弘之) - Yahoo!ニュース 新型コロナウィルスの感染拡大を防止するため、外出・移動制限を強化されるシリアで、住民、とりわけ高齢者に生活必需品を配送する試みが、若者のイニシアチブのもとで行われている。     彼のページを読んだり、共感してもらったら、シェアやご支援にご協力頂けたら嬉しいな、と思います!       https://readyfor.jp/projects/ReVi             [instagram-feed]    ...

    アッサラームアライクム! Piece of Syriaの中野貴行です。    今日は私たちの活動を応援する一つの「Wedding Donation」をご紹介させていただきます。 結婚パーティーの引き出物を支援する、という試みです。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ パーティー参加者からの声 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   僕は、2018年に結婚パーティーを開いたのですが、 パーティーの参加費の中の一部を、 Piece of Syriaが支援する幼稚園の運営費として寄付しました。   パーティーにみんなが参加してくれたおかげで、 シリアの子ども達が教育を受けることができたんです!   参加してくれた友人たちにお渡しする「プチギフト」にはポストカードを手渡しました。         カードに書かれたQRコードを読むと、動画に飛び、 僕たち夫婦、現地パートナーNGOのウサマさん、 そしてシリアの先生と子ども達からのメッセージムービーが流れる、という仕組みです。   ムービーの一部です     結婚パーティーをする僕らと、祝福してくれる友人達の幸せを、 シリアの子ども達にも、先生達にも、おすそ分けできたらいいなぁ、という想いで、 妻と相談して、実施しました。     すると、「一緒にHappyを届ける」という贈り物に、 結婚パーティーに参加してくれた友人からこんな感想が届きました。   「今までずっと、こうした活動に参加できないことが情けなくて、悔しかったんです。 今回、ずっとやりたかったことに参加させていただけて嬉しかったです!」       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お金で幸せは買えるのか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   こうしたことをやろうと思ったきっかけは、 トルコ人の夫婦が、結婚式の食事を難民キャンプの人たちとシェアをする、というニュースでした。     結婚式の予算でシリア難民の子どもたちをお腹いっぱいに トルコ人の新郎新婦が話題 - Peachy - ライブドアニュース 結婚式という自分たちにとって人生で最も特別な日に、他人に尽くすことを選んだトルコ人カップルが海外で話題になっています。   記事にはこう書かれています。   他人を幸せにすることで自分たちが幸せになる このアイディアを思いついたのは新郎の父親でした。 トルコの伝統的な結婚式は、豪勢な宴会を楽しむ前夜祭と次の日の披露宴とで2日かけて行います。 しかし、彼はこの方法はふさわしくないと考え、食事をシリア難民に提供するアイディアを思いついたんだそう。 「家族や友人たちが大量の豪華なディナーをシェアすることは必要ではない。 すぐ隣の国に、数多くの食料を必要としている人々がいる。 このアイディアをすぐに受け入れ、エスラさんとともに利己主義ではない行動をした息子を持てて幸せに思う」     Wedding Donationからしばらく経ってからですが、 マイケル・ノートンのTEDのスピーチを聞きました。   Michael Norton: マイケル・ノートン: 幸せを買う方法 TEDxケンブリッジにおいて、幸せはお金で買うことができるという興味深い研究についてマイケル・ノートンが話します。その方法とは自分以外のためにお金を使うことなのです。様々な向社会的なお金の使い方があなたや、あなたの仕事、そして(もちろん)他の人に恩恵をもたらすという驚きのデータをお聞き下さい。     彼が調べたデータによると、 「世界中のほとんどの国で、慈善活動に寄付行為をする人たちのほうがしない人たちより幸福度が高かった」んだそうです。     トルコの新郎の父が話していた「他人を幸せにすることで自分たちが幸せになる」と話していた内容とまさに一致するような話です。   紛争と制裁に苦しむシリアの若者だからこそできる新型コロナ感染予防のためのボランティア活動(青山弘之) - Yahoo!ニュース 新型コロナウィルスの感染拡大を防止するため、外出・移動制限を強化されるシリアで、住民、とりわけ高齢者に生活必需品を配送する試みが、若者のイニシアチブのもとで行われている。   https://twitter.com/ottomanandislam/status/1242074166091636736?s=20     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Piece of Syriaのきっかけになった少女 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   Piece of Syriaのきっかけになった当時12歳のシリア人の女の子は、 僕に、こんなことを教えてくれました。   「私の夢はお金持ちになること。  お金ってね、天国に持っていけないの。    だから、生きている間に使うのが大事。  私は、子ども達が夢を叶える学校を作りたい。  そこで育った子ども達が、私みたいになりたいって言って、  夢を叶える学校を、他にも作っていくような、そんな学校。    そのためにお金が要るの。  だから、お医者さんを目指してるんだ」   そして、その夢が持てるようになったのは、僕のおかげだよ、と。     「言ってはいけない」とシリアの女の子に教えてもらったこと Piece of Syriaには、きっかけになったシリアの女の子が「あなたが居たから夢が持てた」と僕に言いました     2010年3月。僕は任期を終え、シリアを離れました。 そして翌年から、シリアで戦争が始まりました。   やがて、彼女の住んでいた町がイスラム国に占領され、画像検索をすると処刑場が出ました。   彼女の安否が気になりましたが、情報を得る手段がありません。 その中で、僕はPiece of Syriaを始めました。   「子ども達の夢を応援する、という彼女の夢の続きを、僕が叶えよう。 いつか彼女に再会し、伝えたい。『あなたのおかげで夢が持てた』って」       そして初めてのクラウドファディングを立ち上げると、すぐFacebookでシリア人から連絡がきました。 なんと、少女の親戚である、僕の友人でした。     「覚えてる?元気?」と。   元気かどうかはこちらのセリフだ!!と思いながら、彼女の安否も聞くと無事だと分かりました。 その後、彼女の弟がいるレバノンにも行きました。     しばらくすると、弟から彼女が結婚し、子どもが生まれたことも教えてもらいました。     まだシリアに行けていませんが、 シリアに行けるようになった時に、会いに行きたいって思っています。         ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Wedding Donationをしたいと思ったら ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   是非、ご一報くださいませ。 一緒に色々と考えていきましょう!     お問い合わせ 詳しくは投稿をご覧ください。           [instagram-feed]    ...

    アッサラームアライクム!Piece of Syriaの中野貴行です。   今日は2009年3月に、僕が書いた文章をお届けします。 戦争前のシリアの教育事情や先生達の心情を知っていただけるかと思います。     ━━━━━━━━━━━━━━ 村の学校のシステム ━━━━━━━━━━━━━━   思い出話、というのは美化されるものなのかもしれない。 「あの頃はよかった」「俺の若い頃は」と。 しかし、男は巻きタバコの煙を燻らせながら、目じりに皺を寄せて言う。   「昔は子どもがたくさん死んでいた。学校に行けなかった。 だが、 今は違う。子どもは滅多に死ななくなったし、 ほとんどの子どもが読み書きを出来るんだ」   彼の名前はハルフ。A村の学校で教鞭をとる50歳だ。         A村は人口3千人程度の小さな村だが、周辺の村々から子ども達が集まる場所でもある。 それは、予防接種を受けるための保健センターがあることに加え、中学・高校があるからだ。   小さな村でも小学校があるのが今のシリアでよく見られることだが、中学・高校はやや大きな村に限られる。 そのため、A村には周辺の村々から子ども達が集まる。       とはいっても、小中高の学校の建物が分かれているわけではなく、 午前中に小学校の授業、午後に中高の授業がある、といった二部制である (ただし、週交代で午前と午後は入れ替わる。つまり、午前に授業があった翌週は午後に授業があるのだ)。   朝は 7時半から始まり、午前の部も午後の部も 6 コマだ。 夏の間は 45 分授業で、 冬は 40 分授業に短縮される。   お昼ご飯に給食が出ることはなく、それぞれ家に帰るのだが、 学校の近くに雑貨屋さんがあり、そこでチップスやビスケット、ビズル(ヒマワリやかぼちゃの種)などの お菓子を買って小腹を満たす子ども達も多い。   15 分の休憩時間になると、親から貰った 5SP(約 10 円)を持って雑貨屋になだれ込む。   学校の正面にある文房具屋さん。スナック菓子をフェンス越しに売るときも。       ━━━━━━━━━━━━━━ 兵士から先生へ ━━━━━━━━━━━━━━   ハルフ先生は、小学校で教えている。 しかし、15 歳の時の彼は高校に進まなかった。 貧しさのあまり働くしかなかったからだ。   隣国レバノンの首都ベイルートに行き、肉体労働をした。 その頃に結婚。そして 1971 年、最初の兵役へ(シリアでは徴兵制があり、2009年当時は1年9ヶ月間だった)。   彼は今まで4回の兵役、計5年間を兵士として過ごしており、 その間にイスラエルの飛行機を大砲で撃ち落としたこともある、と誇らしげに語る。     兵士時代の写真を見せてもらった     教師の資格を取ったのは25歳だった。   どこかの学校に通うことなく、仕事のすき間時間を使って、3年間かけて高卒の資格を得た。   「村で初めての高卒資格だったんだぞ」と黒く焼けた男は微笑む。   シリアでは高卒資格があれば小学校で教壇に立つことができるようで、 彼も先生として、村の学校で働くようになった。     また、彼は女性の識字教室の講師として働いていたこともある。 女性に読み書きを教える夜間学校で、2年間通えば、小学校卒業の資格も得られる。   村人から選ばれる講師にはシリア政府から月1000SPの給料が渡される仕組みだ。   識字教室を開く条件は15人の女性の応募者が集まること。建物は村の学校の教室を使う。   シリアは1970年の独立以降、学校・道・電気・文化センターなど生活インフラを整えて生活を改善させてきたが、 そうした姿勢はこのようなシステムにも見られる。   識字教室の様子。積極的に学ぶ村の女性達     どうして先生になろうと思ったのか。   尋ねると、子どものころからの夢だったんだ、という答えが返ってきた。   「それに年下の従兄弟のアフマドが先生だしね。悔しいじゃないか」と。   薄い紙に煙草の葉を包み、丸めた紙を唾で湿らせて、巻きタバコを作る。 火をつけ、煙を吸い込む。少し、咳き込む。 僕を見て、つぶやく。   「先生になって良かったって思うのは、 子どもが読み書きできるようになっていく、 その成長を見るのが幸せだからだよ」   授業の無い日は、野菜を育て、ウサギや鳥を狩り、湖に行って魚を獲る。 趣味と実益を兼ねた充実の毎日。   そして、今日も、未来を創る子ども達を前に、学ぶ喜びを伝えるため、彼は教壇に立つ。     (2009年3月)     今も、彼のような熱意を持った先生達が、「子ども達が未来だから」と、 高騰する物価の中で、給料がないままに働いている地域があります。   子ども一人の教育支援が、一ヶ月1000円で可能です。 是非、ご検討いただければ幸いです。               [instagram-feed]    ...

    アッサラームアライクム! Piece of Syriaの中野貴行です。   トルコに行けなくなったこともあり、東京にいるのですが、 先日、妻と散歩していると、桜が美しく咲いていました。   東京の桜       桜を見ながら思い出したのは、シリアのこの風景です。       桜だ!と思って、日本を懐かしむ気持ちになったのですが、 あとでシリアの人に聞いてみると、杏の花だそうです。 (アーモンドとも似ていて、どちらだったか、ちょっと自信がないのですが…)     「中東=灼熱の国」と、イメージされる方も多いのですが、シリアは四季がある国です。     たしかに、夏は40度を超え、刺さるように感じる太陽の暑さですが 北部の町アレッポは長野県と同じくらいの北緯ですし、冬は雪も降るほど冷え込みます。   協力隊赴任前に渡された資料によると気温は「0度〜40度」とありました。   部屋全体が温まる灯油ストーブは冬の必需品です!         僕にとって、シリアの春の印象的な花は菜の花でした。     アレッポ城の中に咲く菜の花 ユーフラテス川沿いの遺跡「星の砦」に向かう道にて        そして、この冬は雪も多く降ったシリア。     皆さんと一緒に運営しているシリア国内の幼稚園は、 寒さのあまりに泣き出す子どもがいるほどでした。     皆さんのご支援のおかげで、ストーブの灯油を送ることができています。 本当にありがとうございます!       https://youtu.be/tck2GuqoJxw         【Piece of Syria代表 中野のトルコ行きが延期しました】         [instagram-feed]          ...

    アッサラームアライクム。Piece of Syriaの中野貴行です。     「100日目に死ぬワニ」が話題ですね。 僕が知ったのはごく最近でしたが、100日目の更新が気になって仕方ありませんでした。   作者の方は、インタビューの中で、作品に込めた想いを、こう話されています。 「いつか死ぬ」と、生きているということはいつか死ぬということ。 自分の「終わり」や周りの人の「終わり」それを意識すると、 行動や生き方がより良い方向にいくのではないか。 ワニを通してそれらを考えるきっかけにでもなればいいなと思っています。 きくちゆうき(@yuukikikuchi)     いつか来る「終わり」に意識することで、 「当たり前の日々」が全く違った風に見えます。 その素晴らしい表現に、僕はとっても感動しました。   まだ読んでない方は、是非読んでみてほしいです!   「100日後に死ぬワニ」 pic.twitter.com/RUblRfVWTs — きくちゆうき (@yuukikikuchi) December 12, 2019   (まとめ)日めくり漫画「100日後に死ぬワニ」【更新終了】     ━━━━━━━━━━━━━━ 日常という奇跡に気付ける今 ━━━━━━━━━━━━━━   そんな「当たり前」が変化しているのが、今の新型コロナの影響だと思います。 友人がシェアしていたミラノの様子ですが、人が歩いていません。     こんな「日常」が来ることを想像するのは非常に難しいと改めて思います。     そんな中、アフリカ各地でビジネスをしている方やアフリカ関連の活動をしている方による 「新型コロナウィルスのアフリカでの拡大に関する緊急公開ミーティング」のオンライン配信を拝聴しました。     その中で一番、僕が気になった言葉が 「国外に一度出てしまうと、次、いつ戻れるか分からない」とのいう一言でした。   今、アフリカに残ってらっしゃる方は、その国でご自身のお仕事をされている方がほとんどかと思います。 (協力隊やJICA専門家のご家族など、国際協力関係の多くは、帰国されているので)   長い時間をかけてビジネスを築かれてこられたんだと思うと、 「日本に帰って、次いつ帰ってこれるか分からない」というのは、大きなリスクです。   「いつ帰れるか分からないのに、その国を出る」というのは、全てを失うかもしれない覚悟がいることです。     出ることで全てを失う「その国」が、生まれ育った母国だったら、どう思われるでしょうか? それが、難民となったシリアの人たちの感じられたことのように思います。         ━━━━━━━━━━━━━━ 各国で出逢ったシリアの人たちの言葉 ━━━━━━━━━━━━━━   その場所に留まることもリスクだし、外に出ることもリスク。そして情報は不十分。 その中で、僕らはどんな決断ができるでしょうか?     2016年、イラク北部のイルビルのホテルで働く19歳のシリア人の青年が、僕にこう言いました。   「いつかドイツに行くんだ。海を越えるのが危険だって分かってる。  でも、ここにいても未来は見えない。死んでいるようなもんだ。  それなら、死ぬ気になって、未来があるヨーロッパを目指したい」     イラクで泊まったホテル近くの商店街       また、トルコで出会ったシリア人家族の父親はこう言います。   「シリアに帰ろうかと考えてるんだ。  トルコでは仕事があれば、生きている。  でも、仕事がなくなれば、ゆっくりと死ぬだけだ。  どうせ死ぬのであれば、慣れ親しんだ母国で死にたい」       ヨルダンで話を聞いたシリア人の家族はこんな話をしてくれました。   「故郷には全てがあったんだ。  家、友人、コミュニティ、学歴、職歴、資格、土地、人間関係、そして未来。  国を出る、というのは、それら全てを捨てるということだ。  仮に今、戻ったとしても、もう破壊されていて、残っていない」       ほんの10年前まで、飢えることもなく、医療・教育も無料、食料も自給でき、 昼の2時まで働けば、家族を養うことができるような「豊か」な生活ができたシリア。   「危険だから避難してきた」という言葉ではくくれない、様々な葛藤があってのことだと思います。       2016年にスウェーデンで出逢ったシリア人青年は、こう話します。   「スーダンに行こうかなって思ってる。スーダンならシリア人がビザなしで行けるからね。  そこでなら、家族と逢えるしね。  ・・・スウェーデンは僕を受け入れてくれて、この国には本当に感謝してもし足りない。  でも・・・シリアの方がずっと豊かで、良い暮らしができていたんだ。  シリアに住んだことがある君なら、わかるだろ?」           新型コロナの話を聞きながら、僕がシリアを思い浮かべた理由             [instagram-feed]         ...

    アッサラームアライクム。 Piece of Syriaの中野貴行です。     ━━━━━━━━━━━━━━ 新型コロナで国外で起きていること ━━━━━━━━━━━━━━   新型コロナの影響で、青年海外協力隊の派遣が延期、 今派遣されている隊員も一時帰国となりました。     「青年海外協力隊 全員一時帰国へ 新型ウイルス影響 JICA」 「新型コロナ JICA、協力隊の派遣延期」     欧米にいる友人・家族の話を聞いていると、 国境封鎖、空港閉鎖、外出禁止、店舗閉鎖の措置も多く聞いています。 食料品の買い物や病院以外は禁止。外出には必ず許可証の記入、携帯が必要で、 許可証なく外出していたり、数人で集まっていたりすると罰金や禁固刑の処置があるとのこと。 (僕が聞いたのは、イタリア・フランス・アメリカです)   日本でテレビを見ていると、実感が湧きにくいですが、世界が急変しているように思います。     「日本でも、経済を停滞させないために過剰な自粛は止めようという声もあるようですが、 今はやめといた方が良いと思いますほんとに」と、 フランスに住む友人が書いていました。     ブルームバーグによると 「日本に対しては、十分に新型コロナの検査をしていないという批判がある。『見えない感染者』の多くが発見されないままなので、ウイルスをより広く拡散させるだろう」 との意見です。そして、グラフからは「日本の数値」が除かれています。 https://t.co/ixKZMjoGlv pic.twitter.com/zHg96FqORa — CAN (@canchemistry) March 16, 2020     ━━━━━━━━━━━━━━ 新型コロナとシリアの人たち ━━━━━━━━━━━━━━   トルコに住むシリア人の友人によると、レストランが閉まり、外出もできなくなり、 経済的な打撃も非常に大きいと話してくれました。     大変な状況の中で、一番窮地に立たされるのは、一番弱い立場にある人たちです。   「コロナ感染より家族が飢えることのほうが心配」緊急事態宣言で封鎖措置を取るレバノン。ウイルス感染拡大が、さらに国の経済を圧迫。感染の恐怖は貧困や不衛生な環境にあるシリア難民やパレスチナ難民の間にも拡大。パレスチナ難民支援においてはUNRWAの資金不足対応が急務 https://t.co/BUFsqVC5tz — Keiko Inoue (كيكو) (@inoko1102) March 18, 2020     シリアでも、新型コロナウィルス予防に向けて、各勢力が動いている、とのことです。   ただ、先ほどのシリア人の友人は、苦笑いしながら、こう付け加えました。 「シリア国内は、もう10年にもなる戦争でコロナが広まる前から、とっくに大変だったからね。 生活は大変ではあるけれど、それはコロナのせいじゃないよ」   https://piece-of-syria.org/archives/18549     ━━━━━━━━━━━━━━ 協力隊人気No.1の国って? ━━━━━━━━━━━━━━   僕が青年海外協力隊としてシリアに派遣されたのは2008年3月です。 協力隊には、行く前に2ヶ月間の語学を中心にした訓練があります。   そこでは、赴任した国で使う言語を学ぶ他、 健康管理や国際協力についての基礎などを学んだりします。   そして、派遣予定の国に活動してきた経験者の方に来てもらって、 現地の生活について教えてもらったりもします。         シリアに行く予定の僕たちを担当しているスタッフから、 その訓練所中にかけてもらった言葉はとても印象的でした。   「シリアに行けるの、良かったね! 帰国隊員のアンケートで、一番評判がいいのがシリアなんだよ」   一般的に中東のあたりを「治安が悪い」というイメージで見られる方は多くいます。 なので、安心させたい想いもあって、言ってくれた言葉かもしれませんが、 僕自身、「こんなに素敵な人たちがいる国があるんだ!」と感じることが、とっても多い協力隊生活でした。         非常に多くのシリア協力隊経験者や留学生が、シリア騒乱後、 シリアの人たちのために活動をしています。 それは、シリアの人達の人柄に惚れ込んだ人が多いからだと思います。     シリアをめぐっては、まだまだ落ち着かない状況で、悲しいニュースは多いですが、 今日、僕が隊員時代に仲良くしていた友人とテレビ電話をして、 元気そうな顔を見ることができ、とても嬉しい気持ちになりました。     もう少し込み入った話や写真は、サポーターグループの方で紹介をさせていただいていますので、 もしご関心があれば、ご検討いただければ幸いです。           [instagram-feed]    ...

  アッサラームアライクム!Piece of Syriaの中野 貴行です。 Piece of Syriaには、きっかけになったシリアの女の子がいます。     ━━━━━━━━━━━━━━ あなたが居たから夢が持てた ━━━━━━━━━━━━━━   青年海外協力隊として活動していたシリア北部。 活動先の、ある村に住んでいた当時12歳の少女は、いつも僕の活動を手伝ってくれていました。   彼女は僕に「子ども達の夢を叶える学校を作るのが私の夢なの。 だから、今、一生懸命勉強をして、お医者さんを目指しているの」と語ってくれました。     飛び級するほどに勉強をしていた彼女が語る夢に、素直に感動して、 「すごい!いい夢やね!キミならできるよ!」って伝えました。   ですが、その僕に「あなたがいたからよ」と彼女は言うのです。   「大人達は、そんなことできっこないって言う。夢なんて叶わない、って。 でも、あなたは、私ならできるよって言ってくれるでしょ? だから私は夢を持つことができたの」と言ってくれました。     僕は「夢を叶える大人でありたい。 夢を追いかけていいって、子ども達に伝える大人でありたい」と思いました。     一緒に健康に関するポスターを作りました       Piece of Syriaの活動は、子ども達の夢を叶える学校を作り、夢を応援することです。   その原点にあるのは、いつか大きくなった村の少女に再会し 「今、子ども達の夢を叶える学校を作ってるよ。あなたのおかげで、僕は夢が持てたんだ」と感謝を伝えたい!という想いです。   そして、ご寄付やボランティアで協力してくださっている皆さんと、 「あなたのおかげで夢が持てた」という「あなた」となる経験を共有したいと願い、活動しています。           ━━━━━━━━━━━ 言ってはいけない言葉 ━━━━━━━━━━━   その少女に、ある日、僕は怒られたことがあります。 「そんなこと、言っちゃダメ」と。   慣れないアラビア語の生活は大変で、 毎日のように、会話の中で新しい単語と出会います。 覚えた!と思っても、次の日には忘れたりします。   村に行くたびに、その子は僕に合わせたアラビア語の語彙を使ってくれて、 難しい単語を教えてくれたりしました。   日本語も積極的に覚えようとしてくれて、理由を尋ねると 「あなたがこの村に来た時に、リラックスできるようによ!」と めちゃくちゃ嬉しいことを言ってくれます。         その日々の中、自分の記憶力に嫌気がさして、 「頭が悪いからなぁ。僕は全然ダメだ」って呟いたんです。   するとその子はたしなめるように、僕にこう言いました。   「ダメだよ。そんなことを言っちゃ! 言葉には力があるの。あなたはとてもスゴイ人よ。 でも『ダメな人』なんて言ってたら、本当にダメな人になっちゃうわ。 自分を信じてあげて。そして、私はあなたがすごいって知ってるよ」     かわいそうだから、じゃなく シリアの人たちが素敵だから。     そんな想いを活動の軸にしているのは、 僕が出逢った、そうしたシリアの人たちがいるからです。     私たちについて 詳しくは投稿をご覧ください。             [instagram-feed]      ...