みなさま、こんにちは。
NPO法人Piece of Syriaの中野貴行です。
継続的な支援を通して私たちと共に活動を作る仲間である「パートナー会員」を募集する2か月間のキャンペーンが終了しました。
現在、197名の方が、パートナー会員となっていただいており、本当にありがとうございます!
皆様からのご寄付は、支援が届きにくい地域に住むシリアの子ども達が、未来の復興や平和構築をしていく教育支援のために、大切に使わせていただきます。
また、SNSでの拡散、口コミでの広がり、イベントへの参加など、様々な形で私たちを支えていただいた皆様にも、感謝を伝えさせてください。
皆さまの力が、私たちの活動の範囲を広げ、新たな支援者との出会いを生み出しました。
本当にありがとうございます。
2016年に私が活動を始めた際、戦争という大きな課題に対して「自分一人が動いて、何が変わるんだろう?」という気持ちも少なからずありました。
焼石に水ではないんじゃないか、と。
ですが、活動を続けていく中で、「シリアをまた行きたい国にする」というビジョンに対して、日本、シリア、そして世界中で応援してくださる方々が増えていきました。
そして、戦争後に国内避難民キャンプで学校に通うことができた子ども達の中に、医学部に入り、医学生としてボランティアで活動を始めた、という話を聞きました。
(※直接私たちがサポートしている生徒ではありませんが、パートナー団体が活動開始した時に、当時小学生だった子です)
教育支援は、すぐに何か大きな成果が生まれないかもしれません。
ですが、こうして未来の希望を作る大切なものなんだと、その報告を聞いて改めて感じました。
私たち一人ひとりの力は決して大きなものではないかもしれません。
ですが、パズルのピースのように力を合わせることで、平和を実現できる大きな力になれる、と思います。
私たちを応援してくださる皆さんは「シリアの子ども達」を応援していただくだけでなく、
「私たち一人ひとりの力で平和を作る力を持っている」という想いに賛同していただいているように感じています。
12年もの戦争と混乱の中で、なんとか生活をしていたシリアの活動地を、2023年2月、大きな地震が襲いました。
現地スタッフに状況を確認し、急遽立ち上げた被災者支援のクラウドファンディングには1200万円を超えるご支援を届けていただき、800世帯を支えるプロジェクトを実施することができました。
テント・食料・毛布の配布のほか、現金給付を実施しました。
しかし、地震から時間が経ち、復興の現状についての報道はほぼ聞かれなくなりました。
そうした状況下にこそ、より高いニーズの支援があると私たちは考えています。
なぜなら、寄付が集まりにくくなったことで、多くの団体がシリア以外の国への支援を始めることも少なくないからです。
ところが、衣食住全てにおいて、まだまだ支援が必要な状況にあります。
トルコと比較して、シリアは戦争による被害だけなく、政治的な複雑さから「支援の届きにくさ」が深く影響して、シリアでは瓦礫の撤去さえまだ充分ではありません。
だからこそ「#緊急支援から継続支援へ」をキャンペーンのタイトルに掲げ、今こそ必要な支援を現地に届けて参ります。
継続支援をしていただいた皆様からのご寄付は、より支援が必要で、かつ支援が届きにくい地域での活動のために大切に使わせていただきます。
私たちの活動を、これからも皆さまと共に歩み、作っていければ幸いです。
改めまして、心からのお礼を申し上げます。
NPO法人Piece of Syria 代表理事
中野貴行
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