お知らせ

朝日新聞の記事をご覧いただいた皆様へ

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●Piece of Syriaの活動について

こんにちは! Piece of Syriaの中野貴行です。この度は朝日新聞の連載「ひと」をお読みいただき、ありがとうございました。是非、これを機に私たちの活動に、そして「シリア」という国に興味を持っていただけたら幸いです。

  

私たちは「シリアをまた行きたい国にする」ことを目指して、大きく二つの活動を行っています。ひとつは「支援がない場所に住むシリアの子ども達に教育を届けること」、もうひとつは「シリアの魅力を伝えることを通じた平和教育活動」です。

 

皆様からのご寄付で、2016年の団体創設以降、今まで2000人を超えるシリアの子ども達に教育の機会を届けることができています。「子ども達は未来。だから教育こそ全てだ」と話す現地パートナーNGOと力を合わせて、戦争によって教育の機会を奪われてしまったシリアの子ども達が平和構築・戦後復興の主体となるための土台を作っています。

 

 

 

●戦争前のシリアは教育の質が高く、豊かな日常がありました

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(旧約聖書にも登場するカシオン山から見た、首都ダマスカスの夜景)

僕は青年海外協力隊として、2010年3月まで、シリア北西部のアレッポ県マンベジ市で活動をしていました。その当時、夜に出歩いても危険を感じないほどで、落とし物は全て返ってきました。道案内をしてくれるのはもちろん、「遠くから来てくれてありがとう!」とバス代やご飯代を奢ってもらったり、家に招待されるなんてことは、シリアを訪問した人ならば全員体験したであろう「あるある話」です。

  

また、100%を超える自給率で野菜・果物も安くて美味しく、シリア料理は美味で有名です。医療も教育も無料で、就学率は99.6%で小さな村にも学校はありました。昼の2時には仕事が終わって、大きな家で家族みんなでご飯を食べ、友達や親戚と時間を過ごす暮らしは、僕には「豊か」としか思えませんでした。

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(家族を大事にするシリアの人たちの暮らしには「美しさ」さえ感じました)

●戦争によって教育は「当たり前」から「ぜいたく品」に

2011年3月。シリアで戦争が始まりました。「すぐに終わる」と思った戦争はどんどん長期化していき、ある日、僕の過ごしていた村がテロリストに占拠され、よく遊びに行った村の小学校の校庭が処刑場になったことを知りました。とはいえ、僕に何ができるかわからず、まずは現地を知ることだろうと、シリアの人を訪ねることにしました。

 

シリア国内は危険で入れなかったので、難民として逃れたシリアの人たちを訪ねて、半年かけて中東・欧州10カ国を周りました。驚いたことに、そこでも変わらず、お茶やご飯をご馳走してくれたりする彼らの「おもてなし」は変わりませんでした。自分が大変な状況の中、外国からやってきた旅人におもてなしをするなんて、僕ならできる自信はありません。

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(2015年。ギリシャの島から難民を受け入れる欧州の国に向かう人たちと共に船に乗るなどしながら話を聞く)

 

 

「かわいそうだから」じゃなくて「尊敬するシリアの人たちを応援したい」という気持ちで、できることを必死に考えました。

 

 

話を聞いていく中で「教育が大事だ。子ども達こそ未来をつくるのだから。だが、シリア北西部は、政治的な複雑さから支援が届きにくく、教育を受けられない子ども達がいる」と言うシリアの人たち、支援団体の人たちの声が多いことを知りました。

 

かつて教育レベルが高く、ほぼ100%だった就学率が、6%まで下がった地域もあったほど。そして、難民・国内避難民を合わせると人口の半分を超える人たちが故郷を去る状況に。戦争によって、「当たり前」だった”家族の時間”も”教育”も、「ぜいたく品」になってしまったのです。

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(2016年。空爆で破壊された小学校の前で「学校を再開してほしい」と話すシリア北西部に住む子ども達)

●どこからも支援が届かない場所に教育を届ける

Piece of Syriaの活動の特徴は「課題ではなく魅力を伝える平和教育」「どこからも支援が届かない地域に住むシリアの子ども達への教育支援」です。

 

戦争前のシリアがいかに平和で豊かな日常を送っていたかを知らない限り、今の状況がいかに大変かを想像するのは難しいでしょう。

私たちと変わらない日常が失われるのが戦争であり、誰にだって起こる可能性があります。学校での講演や写真展、イベントや動画作成などを通じて、私たちは気付きを提供し、一緒に平和について考える仲間を作っていくことを大切にしています。そして、「平和なシリアにいつか一緒に遊びに行きましょう」と呼びかけています。

  

 

(「国際平和映像祭」受賞作品。活動を始める2016年に作成)

 

皆でシリアを訪れるためには、平和なシリアを実現することが必須条件です。その主体となるのは、シリア人自身だと考えています。その土台作りとして、最も支援が届きにくいシリア北西部を中心に、幼稚園・小学校における基礎教育と心のケアを提供しています。
 

特に先生の給与を届けることに重点を置いて活動を続けてきました。それは、戦争によって、シリアでは地域が政治的に分断され、シリア北西部では教育や交通機関などの公共サービスが不十分であること、さらに多くの支援組織が学校を作っても、そこで働くスタッフの人件費を支払っていない事例が多くあったからです。

  

先生達の給与が出ていない状況が続くと、先生達は家族を養うために、他の仕事に就いてしまい、先生という仕事を辞めてしまいます。建物があり生徒達がいても、先生がいなくなって、学校が閉鎖される可能性があるのです。一方で先生たちへの支援を続けることで「今日の食事をどうしよう」ではなく「明日、より良い教育のために何ができるだろう」と考えることができ、「教育の質が向上する」という成果が生まれています。

 

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(「子ども達が教育を受けられないのは私たちが飢えるより辛い」と無給でも働く先生達もいた)

 

●なぜ幼稚園を支援しているのか?

今のシリアにおいて、幼児教育がなぜ重要なのか。理由は大きく2つあります。

 

1つは「幼稚園や学校って楽しい」と感じてもらう安全な場所だからです。

戦争によるトラウマにより、家から出るのを嫌がったり、学校施設そのものを恐れる子ども達がいます。幼稚園では、安心して心を開放して遊べる場所で、友達と体を動かしながら過ごす時間を持つことができるので、「家から出るのが嫌だった子ども達が、幼稚園から楽しくって帰りたくない!と思うくらいになったのよ」という成果を、先生達は嬉しそうに話してくれました。

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(心理社会学的ケアの専門家と共に様々なアクティビティを実施しています)

 

 

もう一つは、高等教育につながる基礎を築く必要性があるからです。

私たちの活動地は公共サービスが不十分な地域のため、小中高の教育の質は必ずしも高くなく(かつてのシリアを思えば信じられないことですが)、小学校の入学前に英語・国語・算数といった基礎教育を学んでおくことで、初等〜高等教育につながる土台を築くことができます。
 
やがて成長した生徒達がシリアの戦後復興、そして平和構築の主体となるでしょう。実際、園児達に将来の夢を聞くと、医師・先生・建築エンジニア・法律家など「大きくなったら、シリアをよくするために働きたい」と話す子達が多く見られます。

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●支援が不要な世界を目指して、

現在、Piece of Syriaでは、皆様お一人お一人からのご寄付で、「シリア北西部のSAKURA幼稚園(200名)」、そして「トルコ南部のシリア難民向け補習校(200名)」を運営しています。

 

1年で2倍近く増える現地の物価や、円安傾向にある為替相場により、現地での活動経費が上がり続けている厳しい状況ではあります。ですが、寄付をしていただける仲間が毎年増えており、支援できる子ども達の数も増え、活動の質を高める活動も進めることができています。

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(公共の交通機関が無い地域で、安全に無料で通える通園バスを届けることができた)

 

私たちは「支援そのものが不要になる世界」を目指しています。しかし、シリアにはまだ支援が必要な状況が続いています。幸いなことに戦闘が落ち着いてはいるのですが、12年経った今も戦争が終わったとは言えず、物価高騰などで「今まで一番生活が厳しい」という声がある一方で、膠着化する情勢にシリアへの支援は減少傾向にあります。
 

そして何より、教育は1日で出来ることではありません。長期的な視野で関わって下さる仲間が必要です!月々1,000円で継続的な支援ができる『パートナー会員』として、私たちと一緒に活動していただけませんか?

 

 

銀行振込での単発でのご支援も大歓迎です!)

 

 


(現地の幼稚園の様子をぜひ、動画でご覧ください)

【活動についてもっと詳しく知りたい方へ】

●活動説明会(無料・オンライン)
【日時】2022年12月1日(木)20:00〜21:30+交流会
【申込・詳細】https://pos-2212.peatix.com
  


●ぜひ、団体のSNSのフォローお願い致します!

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