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Piece of Syria(ピースオブシリア) | サダーカ
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  アッサラームアライクム! Piece of Syriaのへむりです。   福岡にいます。   25日に佐賀空港を初めて利用し、 柳川のほりわり、というめちゃくちゃ素敵なゲストハウスで、 ゆったりとした空間の中、クロストークをさせていただきました。     翌26日は、天神のSUITO福岡にて、トークイベント。 1年前のイベントに来てくださった方が、 まるで同窓会のような再会をしてくださっていて。 「あぁ、こういう場所っていいなぁ」って、すごく思いました。 少なくとも毎年1回は、福岡でイベントができたら幸せだなぁって感じました。   僕自身、大阪時代や東京時代の友人とも再会できたりと、 改めて素敵な縁に恵まれていることを感じます。     僕らが大切にしている言葉が 「世界を変えるのは、いつもたった一人の想いから」。   きっと、その「世界」って、 国家だとか、地球規模の話じゃなくて、 僕たちが手に触れられる、縁の範囲のことなんじゃないかなって思います。   そして、その縁の広がりが、 国家だとか、地球規模の話に、結果的になっていくだけで。   想いを真ん中に。   まだまだ模索ばかりではありますが、 「世界」を共に変える仲間たちと共に、 今日もまた、前に進み続けます。   さぁ、今日は、博多南でのトークイベントです! 皆さんにとっても、素晴らしい一日でありますように!   今晩と明日のイベントはこの2人と! ・ #僕らが見た中東 #シリア #ヨルダン #那珂川 #こととば那珂川 #写真展 Nakano Takayukiさん(@hemuri.syria.love)がシェアした投稿 - 2018年 5月月26日午前12時47分PDT         【5/27(日)15:30〜17:30】 博多南インタビュアーズvol.2 僕らの見てきた中東〜旅するように生きるふたりのハナシ〜     東京・大阪・京都でも報告会イベントは実施していきたいと考えていますので、 また連絡をさせていただきますね! (企画側でご参加を検討されている場合は、是非ご一報くださいませ)       【現在実施中のクラウドファンディング】   http://piece-of-syria.org/2018/05/24/education/     ...

アッサラームアライクム! Piece of Syriaのへむりです。   ①では、シリア国内の「勢力図」の変化について、 ②では、シリア国内における「生活面」の変化について、 ③では、アサド政権に関するシリアの人たちの心についてをお話してきました。   今回は、シリアの人たちの仕事についてお話し致します。   ただ、今までと同様に、これも僕の経験に基づいた「ある時点の、一つの視点」としてのもので、 これが全てではありませんし、時期により変化しますし、統計的なものではないことはご留意ください。   [caption id="attachment_16129" align="alignnone" width="1024"] シリア南部の町の肉市場[/caption]   ● 紛争前の田舎の人たちの働き方   「なんのために、仕事をしていますか?」   と、聞かれたら、あなたはなんと答えますか?   きっと、どんな答えも正解だと僕は思っていますが、シリアで体験した仕事にまつわる話をします。   2008年。「シリアといえば、安全すぎて平和ボケをしてしまう国だ」と僕が常々言っている時期の話です。   住み始めたばかりの家で、シャワーの給湯器が壊れてしまいました。   直してもらおうと、大家さんのところに行きました。 大家さんは、修理する人に電話して、しばらく話したあとに僕に言います。   「今日は行けないんだそうだ。ブクラ(明日)な」と。   そして、翌日、再び大家さんのところに行きますが、またも「ブクラ」という返事。 昼間は暑く、水シャワーでも耐えられなくはないですが、さらに翌日もとなると、ちょっとひどい。   「昨日のブクラは今日だ!」と怒って、「そもそもどうして来れないんだ?」と理由を尋ねました。   すると、修理工の答えが、「今、家族とご飯を食べている」・・・と。   まだ昼過ぎ・・・。彼らにとって、仕事とは、家族のためにすることです。 だけど、仕事と家族との時間を天秤にかけた答えは、いつも家族なのでした。 ゆっくりと、家族とご飯食べてからで良いから、とお願いして、なんとか来てもらいましたが、 仕事よりも家族を優先する姿勢は、シリアに住んでいるとよく感じました。     ● 紛争前の失業率   田舎は仕事が少なかったようです。 僕の通っていたシリアの村では、若い男達は出稼ぎに行って、男性は子どもと老人たちだけで、あとは女性達しかいない家もちょくちょく見ました。   なんせ田舎ですので、女子しかいない家に、親戚でもない他人が入るのはよろしくないのですが、 村に入り浸って、信頼を勝ち取った外国人の僕はどうやら例外のようでした。    ヒジャーブを頭に被った若い女の子たちの女子会に手招きされて、 「誰が一番カワイイ?」なんて聞かれることも・・・。   男たちは、国内の都市や海外へ出稼ぎに行きます。 僕がいた当時、人気だったのはギリシャで、建築に関わる肉体労働で、国内の10倍の給料を得られる、と言っていました。   他にも湾岸諸国やエジプト・レバノンなどもありましたが、トルコは「仕事がない」という理由で出稼ぎに行く人はほぼいなかったです。 そんなトルコが今、最もシリア難民が住む国になっています。   また、公務員である学校の先生たちが副業をしている姿をよく見ました。 塾や文房具屋さんを経営していたり、薬局でアルバイトしていたり。   学校は午前か午後に分かれていて(午前が小学校、午後が中高になっていたりします)、 その空いている時間を利用して、副業をしていました。   なので、決して「失業率が低かった」とは言えません。   ですが、出稼ぎで半年ほど働いて、田舎に大きな家と外車を買って、半年の間は家族とのんびり暮らす、という『デュアルライフ』を送ることは、難しい選択肢ではないようでした。   また以前、お話ししたように、物価自体が安かったこと、教育・医療にお金がかからないこと、原油高騰をしたときも政府から配給や給料アップがあることなどから、彼らから生活苦を感じることは一度もありませんでした。   [caption id="attachment_16130" align="alignnone" width="1024"] 村で開かれていた塾。経営していたのは学校の先生。[/caption]   ● 戦争が奪った日常   「借金があるんだ」と、シリアに住む友人からメッセージがありました。   その額は、戦前のシリアの平均月収の20ヶ月分。 僕にとっても安い金額ではありません。   長引く戦争で、シリア国内の物価が10倍になっています。 その結果、日々生きることにかかるお金が足りていないのです。   家族のいる日本人が、月収3〜4万円で生活することをイメージしてもらえれば、その大変さが身近に感じられるのではないでしょうか?   結果、彼らは国外で働いて、国内へ仕送りをしたり、借金をしながらの生活を余儀なくされています。   ある人からは「家族を養うために、ダーイッシュ(IS)の兵士になる人もいたよ」と聞きました。   物価が高騰し、給料が出ないような、困窮した国内での生活の中で、 海外からお金が援助されているとされる、ダーイッシュなどの武装勢力の兵士になることは、 「生活のため」「家族のため」にお金を稼ぐ、ひとつの手段でもあったのです。   [caption id="attachment_16133" align="alignnone" width="1024"] トルコ南部のあおぞら市場。トルコ語とアラビア語が書かれている。[/caption]   ● 中東の難民キャンプには、難民がいない。   トルコで出会ったシリア人が僕に言いました。   「家族とは数年、会えてない。俺たちがここで稼いで送金しないといけないから帰れもしない。  そして、この国で、俺たちの立場は安定していない。政府次第で、働けなくなるかもしれない」   シリア人が最も多く住むトルコには、シリア難民の支援活動をしている国際協力団体が非常に多くあります。 その国際協力団体で働くシリア人の給料は、トルコのレストラン等で働く給料の数倍と言われ、 また、その活動自体に意義と魅力を感じる人も多く、 「最も人気な就職先」です。   しかしながら、2017年6月に訪れた際に聞いたのは、 「数ヶ月前から、非常に有名な国際協力団体を含めたシリア支援団体が、トルコで活動できなくなった」という情報でした。   国際協力団体を通じて、テロ組織や武装勢力にお金が流れているのではないか?という疑いがあったためだとされています。 また、教育に関わる支援活動にも制限ができたとも聞きました。   学校も、シリア人によるアラビア語での授業がなくなり、トルコ語での授業だけになっていくそうです。   トルコでは、シリアから逃げてきた人たちのことを「難民」と表現しません。  「ゲスト」と言うそうです。 「難民」と認定すると、保護の義務が生じるからです。   ヨーロッパで「難民」と認定されると、語学の研修や家の補助、社会保障などに加えて、数年住むことで国籍を得られるなどの保護が得られます。 トルコ・レバノン・ヨルダン・イラクなどでは、そうした保護がありません。 (食料やテントなど、人道的な面での保護はしています)   なので、そうした国々にある「難民キャンプ」にいる人たち、「都市難民」と言われる人たちは、 正確には難民ではなく、立場的には「Asylum Seeker」(≒亡命希望者)と言われています。   こうした状況の中で、「自分たちの子どもには、このような不安定な立場でいてほしくない」と、 死を覚悟して海を越え、ヨーロッパに向かう人たちが多くいたのです。   [caption id="attachment_16132" align="alignnone" width="1024"] 難民キャンプ内には八百屋、雑貨屋、仕立て屋、携帯ショップなどもある[/caption]   ● 各国の「難民」の仕事事情   難民でもない彼らは不安定な中で、仕事を探しています。   トルコでは、仕事ができるとは言え、状況が二転三転します。 また、シリア人を雇う場合、その3〜5倍の数にトルコ人を雇う義務が課せられていると聞きました。   ヨルダンでは、シリア難民の労働が認められていません。 隠れて非合法に仕事をしたり、バレにくい子ども達に働いてもらうようせざるを得ませんでした。   この理由の一つに「エジプトからの出稼ぎ労働者に発給する労働ビザ」が国家の収入になっているから、という話を聞きました。   イラク北部の難民キャンプでは、キャンプの入口に車がやってきて、 「工事現場での仕事、5人」などと言って日雇いの仕事をする人を探していました。 僕が泊まったアルビルのホテルにも、シリア人が2人、働いていましたので、仕事はできるようです。   レバノンでは、難民となっている人たちとは会っていませんが、 シリアに住んでいた時の村の友人達が「出稼ぎ」という立場で住んでいまして、 その友人は、レバノンの村役場に行って、仕事を斡旋してもらっていました。   [caption id="attachment_16131" align="alignnone" width="1024"] 不発弾は地雷になってしまう。子ども達が誤って触らないようにする教育が必要[/caption]   ● 戦争が終わる日を望んで   戦争は「当たり前の中にある幸せ」を奪っていきます。   家族と共にいること。 仕事より優先して、毎日のご飯を一緒に食べること。 そんな「毎日の当たり前の中にあった幸せ」を、 「叶わない夢だ」と言わせてしまうものが、シリアで起こっている戦争です。   今もなお、戦闘状態は続いていますし、 この先、どうなっていくかは、本当にわかりません。   「そんなシリアの人たちのために、できることがありますか?」と聞かれた時、 僕が伝えていることのひとつは、「あなたの大切な人を大切にしてほしい」ということです。   そして、余裕があれば、 僕らや、シリアの人たちのために行動している団体のイベントに足を運んでもらったり、 無理のない範囲で、寄付をしてもらって、活動を応援してもらえたら嬉しく思います。   僕が実際に活動を見て来た団体のリンクも貼っておきますので、ご参考にしてもらえればと思います。   サダーカ シリアで活動していた青年海外協力隊を中心に活動。日本のシリア支援団体のまとめ役。 戦争を止めることを目指した啓蒙活動を行なうほか、ヨルダンのシリア人家庭をサポート。 国会議員向けの勉強会や、シリア人の受け入れに伴う、大学同士の連携を作ってらっしゃいます。   パルシック トルコ南部の村々を中心に、現地の人目線での活動を行なっており、規模は小さいけれど、他の団体と連携しながら、今だけでなく未来につながる自立支援を実施しています。新たに、レバノンでも事務所を開いて、活動を開始してらっしゃいます。   JIM-NET 医療系のNGOで、イラクを中心に活動。ヨルダンでも障害者支援や障害者スポーツなどを実施。一人ひとりの命に向き合った活動が印象的。子ども達のアート作品を用いたチョコレート募金など、スポーツ・アートを交えた活動をしてらっしゃいます。   AAR トルコ南部で、コミュニティセンターを作り、学びの場・憩いの場を生み出したり、イスタンブールの都市難民支援やギリシャでも活動されています。僕が訪れた際に、働くシリア人スタッフが「ここで働くことが誇りだ」と言っていたのが印象に残っています。     KnK ヨルダンの教育支援を行なっており、ヨルダン人とシリア人の子ども達同士で交流できる場を作ったり、ザータリ難民キャンプ内でイベントを行なったり、心に寄り添う支援をされていらっしゃいます。   Watan シリア人が作っているトルコ南部にあるNGO。トルコだけでなく、シリア国内の教育支援、食料支援、医療支援など、多岐にわたる支援を提供しておられます。 僕たちも8月11日(金)に大阪でイベントを致します。 募金も受け付けておりますので、是非、宜しくお願い致します。           ...