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Piece of Syria(ピースオブシリア) | トルコでの僕の仕事とクルド民族のこと
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トルコでの僕の仕事とクルド民族のこと

トルコでの僕の仕事とクルド民族のこと

 

アッサラームアライクム!Piece of Syriaのへむりです。

最近、トルコも暖かくなり、桜かアーモンドの花を街中に見ることができます。

今回は、僕がトルコでどのような日常を送っているかを書きたいと思います。

 


<シリアの春に見たアーモンド>

 


<トルコで見かける桜?アーモンド?>

 

 

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様々な民族が混じるオフィスで
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現在、僕はNGOの専門家という立場でトルコ駐在をしています。

 

活動内容は、シリア難民の人たちがコミュニティを作り、
NGOがいなくなった後も、自立して生活していくお手伝いです。

 

僕自身が直接、受益者のシリア人に接するのではなく、
NGOオフィスで働くスタッフ達への働きかけをしています。

 

他の国や地域の活動を紹介して、彼らなりに応用して欲しいと思っているのですが、
「この地域では」とできない理由を並べ立てられたりもして、もどかしいこともあります。
基本的にはモチベーションは高く、やる気のあるスタッフが多いため、楽しく過ごしています。

 

オフィスには、トルコ人とシリア人、そして民族的には、
トルコ系、アラブ系、クルド系が入り混じっています。

 

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イラクに住むクルド人
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トルコには、世界最大の少数民族と言われるクルド民族が多く住んでいます。

 

クルド民族は、トルコ・シリア・イラク・イランにまたがって生活していますが、
自分たちの国を持っておらず、それぞれの国の中で「クルド語禁止」など、
文化や政治を表立って表現できていません。

 


<The Kurdish Project>

 

イラクでは、サダムフセイン政権下で迫害を受けていましたが、
アメリカによるイラク侵攻によって、フセイン政権が敗北し、クルド人は自治権を拡大し、
イラク北部に、バグダッドとは別の自治地域を作りました。

 

2016年に僕がイラク北部のクルド自治地域の「首都」エルビルを訪れた際は、
バグダッドとは別の独自のビザで、入国できました。
(最近、バグダッドに統一されたと聞いています)

 

「(中東では目の敵にされる)アメリカやイスラエルが大好きだ」という話を聞いたのが、すごく印象的でした。

 

 



<高層ビルやショッピングモールが立ち並ぶエルビルの街並み(2016年)>

 

 

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シリアに住むクルド人
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シリア北東部のハッサケ、カミシリ、コバニは「クルドの町」と呼ばれ、
デリゾールやアレッポの一部の地域にも、クルド人が多く住んでいます。

 

クルド人は市民権(選挙権)を持たない、クルド語の学習ができないなど、権利が抑えられていましたが、
2011年のデモの後、アサド政権は、そうした抑圧を緩和しました。

南部の首都近辺が反政府組織との騒乱で揺れる中、
イラクで起こったイスラム国が、シリアの北東部の国境を超えて占拠し、
シリアの都市ラッカを首都とした時期がありました。

 

 

やがて、クルド部隊が盛り返し、イスラム国を撃退していき、
現在、シリア北東部はクルド組織の占領下にあります。

トルコ軍がシリア北部への侵攻し、占領地を広げる中で、この地域がどうなるかが
まだ見えていません。

 


<現在のシリアの地図(2019年3月11日)>

 

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トルコに住むクルド人
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トルコではかつて、アラビア文字でトルコ語を表記していました。
それが今は、英語に近い文字を使っています。それは100年ほど前に遡ります。

第一次世界大戦で同盟国が敗北したことで、オスマン帝国トルコが分割占領されていきます。
その抵抗運動を組織し、「近代トルコ建国の父」として、トルコ共和国を建国したのがケマルパシャ。

肖像画や銅像、そして紙幣で、トルコの国中で彼の顔を見ることができます。

 

 

彼の進める「西洋化」政策によって、文字が変わり、「政教分離」が進められます。
その中で、宗教を拠り所ではなく、「トルコ民族であること」を拠り所にしていきました。

 

しかし、トルコ共和国内には、クルド語を話す「クルド民族」がいます。
それに対して「トルコ語を学んでいないだけだ」とし、クルド語の教育やメディアは禁止され、
「トルコ人化」を進めようとします。

それに対するクルド人の反発は「テロ  vs テロ対策」まで発展しますが、
今では、クルド系政党が国会で議席をとるにまで至っています。

(弾圧がないわけではない、とトルコに住むクルド人から聞くことも)

 

もちろん、陸でつながっていて100年前まではオスマン帝国という一つの国だったので、
トルコ人の中にもアラブ系もいます。

つまり、トルコ人の中にある民族的アイデンティティには、
「トルコ」「クルド」「アラブ」がある、ということです。

それが顕著に見えるのが「家の中の言葉」です。

外では、学校教育の中でトルコ語を学んでいるので、トルコ語を話しますが、
家庭では自分たちのアイデンティティ言語を話します。
(シリアやイラクでも同様です)

 

 

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多言語多民族のオフィス
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僕のいる町は、シリア国境が近いため、アラブ系トルコ人もシリア難民が多く住んでいます。

またクルド人にとっての「首都」にあたるディヤルバクルという街も近く、クルド民族も多い。

そんなわけで、オフィスには、トルコ人とシリア人、そして
民族的には、トルコ系、アラブ系、クルド系が入り混じっています。

アラビア語を話してたから、シリア人かな?と思ったらアラブ系トルコ人だったり、
チーム内にアラビア語が通じないトルコ人、英語が通じないシリア人がいて、クルド語が通じないシリア人がいて、共通語が全くなかったりすることも(トルコ語が話せないシリア人も多い)。

朝の挨拶はいつもパニックです(笑)。

 

 


<シリア人が多く住む地域ではシリア人のお店も>

 

僕がいるチームでは、シリア人スタッフが、シリア人世帯に家庭訪問をし、
情報共有をしたり、ワークショップやイベントを企画したり、
障害や病気があった場合は、ソーシャルワーカーにつないだりしています。

家庭訪問の際、男女ペア、アラブ系とクルド系がペアになるようにしています。

家の中に女性しかいない場合、男性だけが家に入るのを良しとしない文化があったり、
アラビア語を話せないクルド系世帯もいるからです(シリア人スタッフは全員アラビア語を話せる)。

 


<トルコ南部の街角にて。スーパーマーケットと書いてある>

 

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毎日の過ごし方
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スタッフの勤務は8時半から夕方5時半まで。

その間、僕は基本的に自由ですが、与えられた目標を達成できるよう行動しています。

 

土日や仕事終わりには、スタッフに誘われて英語クラブに行ったり、
スタッフが経営するダウンタウンのカフェに行ったり、
近隣の町まで出掛けて、シリア人・トルコ人・クルド人の友人に会ったりしています。

 

Piece of Syriaの活動は、早朝か仕事終わり、土日で、
記事を書いたり、現地パートナーとの調整、日本のスタッフとのやりとり等をしています。

トルコのビザは「180日間のうち90日間の滞在が可能」というものですので、
日本と行き来しながらになります。

 

日本にいるときは、家族との時間とPiece of Syriaの活動、講演活動を行なっています。

もうすぐ日本に戻りますので、また報告会を企画していきたいと思います。

是非、いらっしゃってくださいませ。

 

 


<スタッフに連れられて遺跡に遊びに行ったり>

 

 

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【トルコ便り】
①【シリアはどうなるのか?】● トルコに残る人たち  ● シリアの今
②【トルコに住むシリア人の声】● 閉じ始めた難民キャンプ ● シリア人とトルコ人の中で起きた衝突
③【シリアからトルコへ。トルコからシリアへ】● 難民は負担なのか? ● トルコから去りたいシリアの人たち
④【移動ができない、という日常】● トルコのバス事情 ● シリアの中のトルコとクルド
⑤【シリア人のIDと医療と教育】● トルコに住むシリア人のID      ● 医療と教育事情
⑥【シリア人のID ~教育と医療~】● 母国語で学べない● 病院に行きたい時は
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【ご寄付】

・ネットでのご寄付

 

・銀行口座でのお振込

ゆうちょ口座 ピースオブシリア
       店名 408(ヨンゼロハチ)
       普通 4328753

 

※お手数ではございますが、報告書や報告会のご案内を送らせて頂きますので、
お振込みの場合は
 ・メッセージ、DM
 ・メール(piece.of.syria@gmail.com)
 ・問い合わせ(http://piece-of-syria.org/contact/
まで、ご一報くださいませ。

 

1Comment
  • Piece of Syria(ピースオブシリア) | トルコ便り「イスタンブールのシリア人の今」
    Posted at 12:59h, 01 8月 返信

    […] 【トルコ便り】 ①【シリアはどうなるのか?】● トルコに残る人たち  ● シリアの今 ②【トルコに住むシリア人の声】● 閉じ始めた難民キャンプ ● シリア人とトルコ人の中で起きた衝突 ③【シリアからトルコへ。トルコからシリアへ】● 難民は負担なのか? ● トルコから去りたいシリアの人たち ④【移動ができない、という日常】● トルコのバス事情 ● シリアの中のトルコとクルド ⑤【シリア人のIDと医療と教育】● トルコに住むシリア人のID      ● 医療と教育事情 ⑥【シリア人のID ~教育と医療~】● 母国語で学べない● 病院に行きたい時は ⑦【シリア人のID ~市民権と欧州の難民~】● トルコの市民権を得る ● 中東の「難民」、欧州の「難民」 ◉【トルコでの僕の仕事とクルド民族について】 […]

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