メールマガジン登録
■ 登録・解除フォーム

ご登録されたいE-mailアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。

Piece of Syria(ピースオブシリア) | 質疑応答(1)難民受け入れ国としての日本の心構えとは?
16727
post-template-default,single,single-post,postid-16727,single-format-standard,ajax_fade,page_not_loaded,,side_menu_slide_with_content,width_470,qode-theme-ver-10.0,wpb-js-composer js-comp-ver-5.4.2,vc_responsive
 

質疑応答(1)難民受け入れ国としての日本の心構えとは?

質疑応答(1)難民受け入れ国としての日本の心構えとは?

 

 
 
アッサラームアライクム!
Piece of Syriaの中野です。

 

 
友人からのご縁で、奈良の中学校と宇都宮大学で講演をさせて頂きました。

 

遠隔での講座はなかなか難しいことも多いのですが(Skypeが使えません!
企画をしてくださったことに、本当に感謝です。

 

そこで教えてくださった講演の感想と、質問について書かせて頂きます。
(その時に答えられなかった内容も付け加えています)

 

質問については、3回に分けてブログにアップさせて頂きますね。
 
 

UAE(ドバイ)は無料通話が使えないけど、330億円払ってアレを買う人もいる

 
 
 
 
 

 

 

● 講演の感想 〜紛争前のシリアを伝える意味〜

 

シリアに、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

 

僕がシリアの話をする前に聞く質問です。
様々な答えがあるかと思いますが、その後で話す僕の体験談を聞くと、
多くの方が「行ってみたくなった」との感想を持ってくださいます。

 

 

”メディアを通して「対立・紛争」ばかりがクローズアップされてしまうけれど、
 今日の話を聞いて、かつてはこんなに優しく、思い遣りを持った人たちがいたんですね。
 ニュースでは見えない、国民性や平和だった頃の生活を知れて良かったです”

 

 

アレッポ城で修学旅行生たちと

 

先生どころか生徒達が子どもを学校に連れて来ていました

 

なにげない日常という幸せ

 

 

派手な事件でもなく、ただの日常風景をお伝えすることで、
私たちの今の「当たり前」の生活という奇跡、平和の大切さを感じていただけたらと願っています。

 

そして、身近に感じてもらえたシリアの平和を願ってもらえたら嬉しいです。

 

 

<講演依頼は問い合わせから!>

 

講演感想

 

 

Q. 日本が難民のホストコミュニティ(受け入れ国)となる可能性もあるわけですが、

 ホストコミュニティとしての心構えってなんでしょうか?

 

 

A. 僕たちだって、難民になるかも知れないっていう想像力じゃないでしょうか。

 

スウェーデンで出逢ったシリアの人は、シリアでは、難民支援の仕事をしていました。

 

今は、世界最大の難民出身国になってしまったのですが、
かつて、シリアは世界最大の難民受け入れ国だったのです。

 

<2010年末、人口の6%にあたる160万人の難民を受け入れていた(UNHCR調査)>

 

 

いわゆる「アラブの春」と言われる運動がチュニジア、エジプトで起こった際も、
シリアに飛び火するとは想像していませんでした。
始まった後もすぐに終わると思っていましたが、今もなお、戦火の中にあります。

 

 

また、僕がいた当時、シリアは日本よりも治安が良い国でした。
(10万人あたりの犯罪遭遇率で比較すると20倍。体感的にも、治安の良さは感じました)

 

 

 

自分の国に帰れなくなるなんて、想像しにくいですよね。

 

先ほどのシリアの方も、鞄ひとつでヨルダンに行って帰れなくなったんだそうです。
ヨルダン〜シリア国境の行き来は、日常的なもの(陸路で国境を接していない日本では想像しにくいですが)。

 

家族に「行ってきます」と普通に出かけて、
帰ろうとした時に、家族から「今は帰ってきてはいけない」と言われて、そのままヨルダンで滞在。
そのまま1年経った頃、ヨルダンで仕事ができなくなり、次はエジプトへ。

 

難民キャンプに住む難民は10%程度。90%は街中で生活しています

 

難民に労働許可が出ないヨルダンでは、監視の目をぬって児童労働も

 

 

 

そこでも仕事が大変になったので、密航業者に大金を支払い、命からがら地中海を超えて、
そこからは陸路でスウェーデンに向かい、そこで生活を余儀なくされます。

 

「行ってきます」と行った日から、自分の家には帰れていません。

 

9ヶ国語で書かれている難民申請書(スウェーデン)

 

 

難民がスマホを持っていることに驚く人もいるようですが、
「難民がスマホを持っている」わけではなく、
「スマホを持って生活をしていた人が難民になっている」んです。

 

 

加えて、国を逃れてヨーロッパを目指す難民の人たちにとって、スマホは生命線。
彼らを支援する赤十字・赤新月の人が教えてくれたのは、道中に彼らがもっとも欲するものは、
食料や薬ではなく、充電とWi-Fiだったそうです。

 

 

縁もゆかりもない地域ではなく、すでにヨーロッパに到着している親戚や友人を目指す必要があること、
国境が急に閉ざされる不安定な情勢のなかで、入れるルートを知る必要があること、
平和な頃から、毎日のように連絡を取る濃い家族関係の人たちなので、残った家族との連絡をしたいこと…。

 

 

ヨーロッパに向かう難民の入り口ギリシャのレスボス島の難民キャンプ前にはSIMカードの販売店が

 

 

レスボス島の難民キャンプ前にあったお店(2016年。2017年に行った際は撤去されていた)

 

 

イラク北部エルビルの携帯ショップ

 

 

僕たちとなんら変わらない「普通の人たち」が、「難民という状態」に陥っただけなんです。

 

大切なのは、そういう想像力なんじゃないかなって僕は思います。

 

 

 

日本の難民の受け入れについてはまだ不勉強なのですが
(4月の帰国後に関われたらと思っています)
難民支援協会さんの記事を是非、読んでもらえたらと思います。

 

 

 

 
 

1Comment

Post A Comment