メールマガジン登録
■ 登録・解除フォーム

ご登録されたいE-mailアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。

Piece of Syria(ピースオブシリア) | レバノンで聞くシリアのこと① メディアリテラシーについて
15870
single,single-post,postid-15870,single-format-standard,ajax_fade,page_not_loaded,,side_menu_slide_with_content,width_470,qode-theme-ver-10.0,wpb-js-composer js-comp-ver-4.12,vc_responsive
 

レバノンで聞くシリアのこと① メディアリテラシーについて

レバノンで聞くシリアのこと① メディアリテラシーについて

レバノンにいます。シリアの協力隊時代、活動していた村の友人のところに泊めてもらっています。

彼に村の写真を見ながら、
「この子は今、結婚して子どももいるよ」
「彼は今、レバノンで働いてる」
とか、そんな話もします。

そして、悲しい話も。

僕の活動していた村は、2016年8月まで、ISの支配下にありました。
その時にあった、無作為の虐殺の犠牲になった人たちがいます。

そのうちの1人は、僕が仲良くしていた人でした。

泊めてくれている友人は、涙を浮かべながら、彼の写真を僕のデータから探します。

戦争は、テロは、こうした命を奪う非情な行為だと、改めて感じます。

前回の旅では訪れなかったレバノンでは、親政府の人たちが多くいます。
トルコ、ヨルダンでは反政府の人たちが多くいたのとは対照的です。(もちろん親政府の人たちもいましたが)

日本のジャーナリストやNGOの人たちの多くが、トルコとヨルダンでの話を伝えているように思うので、こうした話を聞くのは貴重だと思いました。

シリアは様々な勢力が入り乱れ、それも時期によりすぐに変化するという複雑な状況にあります。
シンプルに考えることは非常に危険なのですが、どうしてもマスメディアは「わかりやすさ」が必要です。

しかも、マスメディアの会社は、オーナーの意向を無視できません。
この話は、イギリスの大学を聴講した時に授業で出てくるのですが、日本では知らされてないように思います。
そのオーナーがどのような立場にあるのかを知って、ニュースを受け取る、というのは「常識」なのですが、日本ではその傾向が少ないのではないのかな、と。

とはいえ、「フリージャーナリスト」と呼ばれる人も、「売り込み」が上手な人であれば「買い手」である大手メディアの意向に沿う形の「取材」をしている可能性も否定できません。

もちろん、そうでないフリージャーナリストの方々の素晴らしい取材があるのも事実なので、私たち受け取る側のメディアリテラシーが試されるのだと思います。

そのため、僕は直接、話を聞き、肌で感じるために、実際に訪れています。聞き手ではなく、取材ではなく、「友人として」という立場で話を聞くことで、ニュースとは違う意見が聞けるのでは?と。

ただ、伝える上では、「自分が聞いたことが全て正しい」と言うのではなく、本やメディアで聞く話を含め、様々な意見をできるだけ多様性を持って伝える形をとるように努めているつもりです。

本ブログで伝えているのはほんの一部なので、是非、報告会に足を運んで、質疑応答を通して様々な見え方を伝えられたら、と思います。

報告会のご案内です。

レバノンでは、「最もシリア難民の状況が厳しい」と聞いていました。

ですが、僕が訪れた一部の地域に限ると、仕事が少ないと言う問題を除けば、日本人より広い家に暮らしていて、治安も安定しています。

宗派や宗教、あるいは国籍さえ関係なく、友人関係があり、学校で学ぶことができます。
(UNの支援で、シリア難民は無料で)

が、シリア人に対する差別や確執も同時にあるようです。

シリアとの行き来は割と自由にできます。 片道40ドルほどの交通機関が運行しているそうです。

物価はシリアより高いです。が、働くことさえできれば、給料も高いです。

八百屋の人曰く、シリアから来ている野菜もあるとのことでした。

フランス統治下にあったので、幼稚園でもフランス語を教えています。ですが、日常的に話しているのはアラビア語だけです。

シリア人(スンナ派)の友人の家に、レバノン人(キリスト教)の政治家の友人がやってきて、一緒にレバノン人(シーア派)の人のおうちに行ってお茶を飲んだりします。

僕の見えているものだけが全てではありませんし、僕が聞いたことだけが真実ではありません。

それと同様に、ニュースやテレビで言ってることだけが真実ではありません。
また、僕が見聞きしたことは確実に「事実」として存在することのはずです。(全てではないだけで)

僕らの活動が、世界のひとかけらを知るキッカケになりますようにと願って…。

明日は、いよいよシリアで最も仲良くしていた家族の一人に逢いに行きます!

iPhoneから送信

No Comments

Post A Comment