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Piece of Syria(ピースオブシリア) | トルコで聞くシリアの話④ 「イスラム国」の話
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トルコで聞くシリアの話④ 「イスラム国」の話

トルコで聞くシリアの話④ 「イスラム国」の話

アッサラームアライクム!ISが「首都」というラッカから来た人たちから、話を聞きました。

IS(「イスラム国」)は、アラビア語では「ダーイッシュ」と言われます。

大前提として、ダーイッシュを好意的にとらえているシリア人には、僕は会ったことはありません。
彼らは「外国から来たお金目的のテロリストで、イスラムの考え方を誤解している」という言われ方をされることが多いです。

4ヶ月前までラッカに住んでいた若者は、「家が買えるほど」のお金を密入国業者に支払って、トルコへ逃げてきました。

逃げてきた理由を聞くと、「上空からはロシアとシリア軍の空爆、陸上ではダーイッシュによる略奪や攻撃。逃げるしかなかったんだよ」と。

(しかし、「ルールさえ守っていれば、別にダーイッシュは問題なかった」という人もいました。服装や移動についての自由は制限されるものの、全くの無法者というわけではなく、きちんと行政的な仕事をしたり、彼らの「ルール」を逸脱しなければ、大丈夫だった、と。そう話す彼がトルコに逃げてきた理由は、空爆により、4回くらい死の危険を感じたためだそうです)

シリアから他国へ逃げる理由は、こうした空爆やダーイッシュの攻撃を避けるためだけでなく、「徴兵制から逃れるため」というものもあります。

シリアは元々、宗教による差別がほとんどない国でした。

「全くない」というと語弊がありますが、市民レベルで「あいつはアラウィ派だから」とか「スンニ派だから」「キリスト教だから」「ユダヤ教だから」ということで、差別されたりすることはなかったというのは、口を揃えます。

例えば、「(アサド大統領の支持母体である)アラウィ派の友人の前で、アサド大統領を冗談口調で批判したりもしたことがあるが、何の問題もなかった。逮捕をされたこともない。俺はスンニ派だが、だからと言って区別はない。同じ大学に通う、俺の友人。ただそれだけだ。」という人もいます。

(※ 批判を「密告」されて、逮捕された人もいる、という話も聞きます)

通称「アラブの春」の後、シリアではなかったはずの宗教対立が生まれました。
しかし、元々対立していたわけではないのですから、徴兵制によって兵士になったときに、銃を向けるのは、ともに学び合い、冗談を言い合っていた友人たちです。

両親をシリアに残してきた若者たちも多くいます。
シリア国内は、物価が高騰しており、6年前の10倍ほどに上がっています。

また、インフラの破壊と治安の悪化により、農業を続けることも難しく、仕事もままなりません。
かつては、整備された快適な道路で、数百円で国内どこでも移動できたのですが、今では様々な組織が支配圏をめぐって争っており、その支配圏を抜けるたびに検問があり、そのつど50$〜100$を支払いながら移動しないといけないと言います。

(月収200$で、田舎であれば家族8人を養えるような国でしたので、その50$の重みが私たちとは違うこともまた、ご理解ください)

そうした金銭的な問題があるシリア国内に対し、海外で仕事を見つけた家族は、地下銀行を使って、シリア国内に送金します。

「3年位前からできた」という地下銀行は、トルコでお金を預けると、シリア国内の「支店」に連絡をし、その「シリア支店」で家族がお金を受け取ることができる、というシステムです。

(国際協力に関わる資金については、UNがシリア国内向けに送金を手伝うシステムがあり、ウサマさんはそれを利用しています。
NGO団体に属するシリア人については、シリア国内へも行き来が可能です)

学校について聞いてみました。
ダーイッシュの占領下では、学校は機能していない、と言います。
また、同時に、「洗脳教育」は行なわれているとも。

「教育は大事だ。しかし、その教育は、働くためではなく、考えるためにあるべきだ」と、トルコで出会ったシリア人たちは僕に強く語ります。
(イスラム教は「盲目的に信じろ」ではなく、「考えろ」という方を重視しています)

元々、シリアは教育が充実しており、湾岸諸国の歯医者などはシリア人が多くいたそうです。大学まで無料で、ほぼ全ての子ども達が学校に通い、読み書き計算が出来ました。

それが今や、シリアの国内外ともに、50%以下の就学率です。
ヨルダンで、自分の名前が読めない12歳のシリア人の子にも出逢いました。

そうした状況の中で「スキマの世代」と言われてしまう子ども達が一人でも少なくなるように、という想いで、現在、教育支援の活動をさせていただいております。

未来を作るのは子ども達です。
その子ども達が、自分で考え、良い社会を作れるための土台を築けるように、と。

継続的な支援のために、動いていきますので、
また今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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