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Piece of Syria(ピースオブシリア) | トルコで聞くシリアの話③ タクシー運転手の優 しさとホワイトデー
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トルコで聞くシリアの話③ タクシー運転手の優 しさとホワイトデー

トルコで聞くシリアの話③ タクシー運転手の優 しさとホワイトデー

アッサラームアライクム!
再び、シリア南部の町ガズィアンティップにいます。
今日、トルコ西岸にあるイズミールに行く予定だったのですが、予約していた飛行機がキャンセルになり、シャンルウルファの町からウサマさんのいるガズィアンティップまで帰ってきました。

今日は、シャンルウルファで宿泊していたシリア人に紹介してもらった、シリア人のタクシー運転手の話をさせてもらいます。

彼は、ISが「首都」と定めたラッカの町出身。

元々、シリアとトルコを行き来していたのですが、ISが来る前にトルコに住み始めました。

トルコに住んで4年。タクシーの運転手として生計を立てているのですが、本来はシリア人がトルコ国内でタクシーの運転手になることはできません。

(シリアから持ってきたクルマを、トルコ政府に没収されたシリア人の話も聞いたほどです)

電話を受け、口コミで引き受ける運転手の仕事で支えるのは、妻と3人の子ども。
一番下の5歳の子どもは、ダウン症でシリアにいた時に十二指腸の手術もしています。
長男は今、ドイツにいて、三年住めれば、その子の診療もあって家族ごとドイツに呼び寄せることができる、と言います。

また、トルコではシリア人医師が安い治療費で診てくれているそうです。

(この辺りの状況は、聞く人によって違っていました。ここ数ヶ月で、無料のシリア人病院がいくつも閉鎖されており、公立病院は長蛇の列で丸一日かかるほどなので、お金を払ってでも、私立の病院やクリニックに行くそうです)

前回、シャンルウルファにあるAAR(難民を助ける会)のコミュニティセンターを見学させていただいたのですが、そこのスタッフだったシリア人の友人の紹介で、この運転手さんと出逢いました。

今朝、早朝に空港に行かないといけなかったので、彼にお願いして空港まで送ってもらいました。

空港まではかなり距離があるのですが、破格の値段で送ってもらいました。
そして、余裕を持って空港に到着したにも関わらず、乗るはずの便がキャンセルに…。

結局、翌日の便に変更してもらい、冒頭で書いたようにスケジュールを変更しました。

ウサマさんがいる町まで戻るため、空港からいったん市内に行かないといけませんが、この町の空港はあんまり便がない上に、飛行場が市内から遠く離れてます。なので、市内と空港を結ぶバスが全然ありません。

どうしよう?

と、建物の外でウロチョロとしていたら、空港まで送ってくれた、シリア人タクシーの運転手さんが、「どうしているんだ?」と驚いて僕に声をかけてくれました。

彼は別の乗客を乗せて、また来たところで、事情を説明すると、市内まで乗せていってくれることに。

さらに、「時間あるなら、うちにご飯を食べに来な」と、市内のおうちで、ご飯をご馳走になり、バス乗り場まで送ってもらいました。

最初、お金も受け取ってもらえなくて、行きの分のお釣り(行きの運賃にしたって、すごく安く行ってくれたのに!)だけ受け取ってもらえました。

シリアの人たちにまたお世話に…。

「すごいですね。国際協力って言うんですか?チャリティーとかするなんて」とか言われたりもするんですが、そんなつもりは毛頭なくて、ただただ好きな人たちへの恩返しの方法を模索してて、ある意味のホワイトデーなんです。

優しさとか自己犠牲とか貢献とかでもなく。

 
ニュースで、シリア北部の町アレッポが政府軍に制圧されたのを受けて、市民が北西部の町イドリブへ移動している映像を流していました。

僕たちができることは本当に小さなことかもしれませんが、少しでも希望を届けることで、皆さんと一緒に恩返しが出来たら、と思います。

外は雪。

シリアの全ての人たちが、暖かい場所で、安全な場所で眠れる日々を願って。



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